日毎に敵と懶惰に戦う

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作文を書いて三徳山三仏寺の投入堂に行こう!(但し3人限定)

鳥取三徳山三仏寺にある、国宝の『投入堂』。
その岩壁に張り付くようにして建つ姿から、『役小角が法力で建物ごと平地から投げ入れた』という伝承が残る投入堂。近くに寄って見るにも、大変危険な道を歩いていかなかればならず、冬は閉鎖されるそうです。
よく読ませていただいている『ひらつかメモ』さんが旅行記を書いておられますが(写真が沢山で、とても行きたくなるエントリー)

三徳山三仏寺投入堂

過酷。とにかく過酷。とくに階段などは設置されておらず、自然のままむき出しになっている木の根や石を頼って、自力で道を登っていく。
ところによっては鉄の鎖やロープにしがみついて感覚的には垂直とも言える絶壁を普段使わない筋肉をフルに使って登っていきます。
歩くこと1時間。ついに投入堂と対面。見学場も絶壁なので、落ち着いて見ることができません・・・。

http://d.hatena.ne.jp/hiratsukam/20070429/1179061932

さて、今は見ることしかできない投入堂ですが、なんとこの秋、限定で公開されることに!

絶壁の国宝・鳥取投入堂、3人限定の拝観

鳥取県三朝町、三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)は、絶壁に立ち、立ち入り禁止になっている国宝・投入堂(なげいれどう)について11月、1日だけ3人の拝観を認める。参拝者の滑落事故が相次いだため、約60年前に〈封印〉したが、約100年ぶりの修復を記念しての限定公開となる。同寺は「危険にひるまない勇気のある人」を公募している。
平安時代に建てられた投入堂は高さ約100メートルの絶壁にあり、修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が法力で建物全体を絶壁の岩くつに投げ入れたと伝えられている。現在、県などが三徳山全体の世界遺産登録を目指している。
戦前は規制はなかったが、滑落事故防止と文化財保護のため、戦後間もないころに柵を設け、入れないようにした。
今回の参拝者は、ほぼ垂直の岩伝いに約10メートル横に、さらに約10メートル上に移動することになる。三佛寺は「参拝すると心と五感が清められ、神仏の境地に近づける。安全のため命綱をつけてもらうが、保険は自分で加入してください」としている。
対象は18歳以上で、現在、応募は1人だけ。「なぜ拝観したいか」などをテーマにした作文で選考する。締め切りは9月1日。問い合わせは同寺(0858・43・2666)へ。

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070821p302.htm

3人限定、ってのが凄い。オフィシャルページにも情報が

三佛寺奥院国宝投入堂法要特別拝観

<日時> 平成19年11月上旬〜中旬予定
<人数> 3名程度
<条件> 18歳以上で健康な男女
<募集方法> 名前、年齢、住所、連絡先(電話番号)と共に、『なぜ投入堂拝観をしたいと思ったか』や『文化財・歴史・建築などに対する気持ち』などご自分の気持ちを原稿用紙にて送ってください。枚数に制限はありません。
 その中から選考委員が選考し、最終的に三佛寺住職に入堂許可を受けることとなります。
<募集期限> 7月1日〜9月1日
<費用> 入山志納金600円(旅費・交通費は個人の負担となります。)

http://www5d.biglobe.ne.jp/~mitoku/news.html

そのほか、詳しい内容はリンク先を見てください。えらい少人数の理由は『投入堂は平安後期に建立され約千年前の木材が未だに使用されている箇所もあり、非常に脆くなっている危険性もありますので、できるだけ少人数と致します。』ということだそうで。こんな機会がいつまたあるかもわからないので、興味関心のある方は、是非!