日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

土曜日の日記前半戦、椿昇展は行ったほうが良い

6時前に起床…はて、今日は何かあったような…そうだ!SuicaSUGOCA、そのほか相互利用の記念Suicaが出る日でした。
http://www.jreast.co.jp/press/2009/20100213.pdf
というわけで、朝飯食べて自転車で横浜駅へ。発売開始は9時で、並んだのは6時40分。それなりの行列で、後ろにもどんどん伸びる。8時過ぎに圧縮されたときに、自分が58番目だと知る。Kitacaとの相互利用開始記念Suicaの時よりも、行列はおとなしいかな…。9時過ぎに無事に購入、ルミネの前にも大行列が出来ていた。
すぐに東口の献血ルームで、血小板20単位の献血。年間の回数制限で引っかかってしばらく出来なかったので、久しぶり。今日の担当はあらっぽい年配の看護師さんで、採血前の消毒の塗り方も適当だし、普通はちゃんと乾いてから針を刺すのにろくろく乾く前に針は刺すし、痛くないのは良いけれど刺した拍子にかなり血が飛び散り、あらあら元気ねえ、って、なんか熟女風俗に来たみたいでイヤラシイぞ。いや、イヤラシイのはお前だろ、って話ですが。採血自体は無事に速やかに終了。
自転車を走らせて、川崎方面へ。今日のお目当ての椿昇の展覧会は13時からなので、それまでの時間に、ちょっと気になる銭湯に行ってみた

川崎競輪にもほどちかい、商店街の中にある中島湯。なんと、朝の5時から25時まで営業で、温泉があって銭湯料金と言う、大変素晴らしいところ。脱衣場に大衆演劇のポスターが貼られていたり、客層にしてもいかにも川崎の下町という感じで、大変よいところでした。お湯は真っ黒ではなく、茶褐色っぽい色で、ほどほどの温度なので長く浸かっていられるのが良い。水風呂も広く、温泉ではないが半露天もあって、まことに結構。ああ、おちつくわー。
風呂からあがって、腹が減った。椿昇展をやっている、浜川崎のJFEまで行く途中にめしが食えないか。ちょうどお誂え向きの定食屋があって、安さに惹かれて入ったら、この500円の生姜焼き定食の美味いこと!これといって際立ったものではないんだけれど、味噌汁が五臓六腑に沁み渡るようで、最近、真っ当な食事に飢えていたのかなあ。『みのり亭』という店でした。
さて、椿昇の展覧会は、JFEの元体育館で

【イベント】椿昇展 「GOLD / WHITE / BLACK--Complex」(~3月14日) ※終了しました | 北仲スクール
あのね、ご近所でこういうものが好きな人、会期は明日までなので、是非とも行ってください。こんな展覧会、自分的には年間ベスト10、いや、ベスト3にも推すような展覧会が、たった9日間、あまり知られることもなく、入場無料で開催されていることが信じられない。
半分廃墟のような体育館の中、まず脇の通路から入ると、坑道を思わせる空間に、炭鉱労働者の大きなポートレイトが、カンテラ…いや、カンテラじゃないけど敢えてカンテラと呼ぼう、にぼんやりと照らされて浮かび上がる。この、妻有の『最後の教室』を思わせる空間で、わたしは一発で気に行ってしまった。
そして順路をすすんでいった最後にあるのは、体育館の大空間にめいっぱい広げられた、長さ30m、直径10m、ロシアの大陸間弾道ミサイルを実物大で再現したバルーンが暗闇の中に明滅しながら静かに存在している。この最後にすすむまでも素晴らしいんだけれど、あんまり説明しない。この展覧会、昨年の京都国立近代美術館の展示を再構成したものなんだけれど、再構成とは思えない、サイトスペシフィックでどんぴしゃハマっているんです、展示が。工場のような、廃墟のような、この空間を最大限に生かしている。いや、これは凄い。
とにかくお客さんが少ないらしくて、月曜日は、14人しか来なかったとか。そして来る人はみんな絶賛していくと言う。この展覧会、外遊前に森美術館の館長、南條史生さんが訪れて、Twitterで絶賛してるんですよね。

川崎でやっている北仲スクールの椿昇の展覧会を見た。すごかった。あの工場のような荒々しい空間、労働者たちの巨大なポートレート、宇宙基地のような映像と空間、石炭、巨大な絵画、体育館の中に横たわる巨大なロケット、光と闇、過去と未来。悪魔てきな。。。。。世界とつながった意識。
http://twitter.com/fnanjo/status/10209320253

で、そこから辿って来ている人が結構いるみたい。この展覧会の主催である、北仲スクールの室井尚さんもいろいろつぶやいてます。感想とか関連情報のハブになってる感じ
http://twitter.com/ash_mu
とにかく、明日の21時まで、ホントに凄いから、お時間に余裕のある人は是非行ってください。
帰りも自転車で。強風に煽られて、なかなかすすまず、かなり時間がかかって一旦帰宅する。