日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

黄金町バザール2013と、ヨコハマハムのオクトーバーフェスト

英一番館でお茶していると、twitter経由で素敵イベントの情報が。さっそくバスに乗って、初音町へ。お目当てはこちら

初音町にあるヨコハマハム・金丸本店が移転してしまうということで、その前に!横浜ビールとのコラボで、オクトーバーフェストが開催されておったのですよ
横浜ハム金丸本店
こだわりの地ビール「横浜ビール」]
手前のガレージ空間でもおいしそうな三浦の魚介類や野菜を調理しておって、ビールを売っていたけれど、奥へ向かうと…肉を捌いてハムソーセージを作っていた空間がBBQの会場に


旨そうな肉が焼かれている!というわけで、500円でいただきました、うまー。このテーブルも、作業台だったわけですなあ…

さて、肉で腹もくちくなったので、離脱して黄金町バザールへ。行政的な動機としては、かつての違法歓楽街の放逐を目的として、地元ではいろいろ思惑ありつつ、毎年開催されている黄金町バザール。昨年以前についてはこちらをお読みください
黄金町バザールなど、土曜日の日記 - 日毎に敵と懶惰に戦う
なんだかんだで毎年ご予算はついているようで、主に京急の高架下に新しい施設ができているのですが、ではこの町の面白さ、特徴、集客力といったら何かというと、周辺の人にとってはあまりうれしくない、かつての違法風俗街の建築物の面白さ怪しさや路地奥であったりする。そのジレンマをかかえつつ…。というのが黄金町バザールなわけでありまして。
んでまあ、今回について。個別には面白い作品が数点ある。路地やリノベの面白さも一部ある。けど、全体としてのイメージが無い。拠点となるはずの日ノ出・高架下・黄金スタジオ…京急の高架下に整備されている空間ですね、これらの中の作品が密度低くてあまり面白くないんだよな。ここ!って場所がない。やっぱり、再開発のために取り壊されてしまった竜宮、あの存在は大きかったよなあ…。
今年の黄金町バザールは、とにかく日ノ出竜宮へ - 日毎に敵と懶惰に戦う
まあ、とにかく見ていきましょう。まず、タイ・ハイ・ホンの作品、思わず声が出ちゃうビックリの仕掛け。カラクリ屋敷の夢の具現化。元空間の怪しさともマッチしていて非常によくできている。入り口はこんな感じで

扉を開けるところから作品ははじまっている。そして2階に上がっても、扉を…



お、お、お、おおお…。これはまず見ないといかん。おとなりは鎌田友介、2階まで建物をぶち抜いた空間に大掛かりな骨組み。

先ほどの忍者屋敷とあわせ、まず目を惹くのはこのふたつかな。和田昌宏の作品は、路地裏に突然現れる暖炉。


空間の違和感を感じさせる作品で、これからの季節は暖かいのもいいですね(笑)

太田遼の作品は、中庭と室内の倒錯、発生する異空間。


この作品は、和田昌宏と同じ入り組んだ路地奥にあり、それぞれの間に関連性が生じているかのような上手い相乗効果がある。


太田遼、和田昌宏の作品がある路地には、奥の部屋、畳に臼田香織の彫刻がちょこねんと座るスペースもあり。路地全体が、黄金町バザールならでは!という意味ではピカイチでしょう。……で、まあ、これぐらいかな…。パスポートには記載ありませんが、八番館の2階で、ユ・ソラが製作中の刺繍レリーフも素敵です。

街全体を使った作品としては、街中で写真が展開されている、菅原康太と石神夏希の作品も。はじめての方なら、街中に残されているパブリックアート的な旧作も楽しめると思います。

うん、まあ、例年に比べても見どころが少ない感じはしますが、お時間があれば、足を運んでみてください。村田真先生のレビューもお読みください
黄金町バザール2013:artscapeレビュー|美術館・アート情報 artscape
こちらも、ぜひ
恰幅の良い彼のblog  -  賞味期限の切れた「黄金町バザール2013」
酒房ぴーでしばらく時を過ごし、帰宅したのでありました
在華坊(@zaikabou)/2013年10月20日 - Twilog