ソウルに行ったら必ず行ってみようと思っていた場所が何ヵ所があるのだけれど、その一つが馬場洞だった。内澤洵子さんの『世界屠畜紀行』
世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)
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ソウル初日のお昼ごはんは 馬場洞 韓牛村で。|Happiness ....
ソウル最大の焼肉市場”馬場洞で最高の韓牛を堪能”(内容修正)|CHIKA'S HAPPY KITCHEN at TOKYO
まあともかく、ここで紹介されている『韓牛村』という店を目指すことにして、下りたのが地下鉄の馬場駅。上記のブログではタクシーで行ってどうこうと書かれているが、やはり地下鉄で行くことをお勧めしたい。肉を食う前に、見るべきものがあるからだ。馬場駅を降りて馬場小学校、馬場中学校の南側の道を西に進むと馬場洞食肉市場の入口が見える
この入口から入って北に進むと、右も左も並ぶのは肉を売る店。
これらの店はその場で肉を売っているだけではない。その場で捌いているのである。この日は夜の7時30分くらいに馬場駅に着いて歩いていったのだけれど、巨大な牛の半身を裁いている人、牛のあたまをかち割っていろいろ掻き出す人、大量の豚の鼻やら頭部やらをネコ車で運ぶ人、豚足の下処理を一生懸命やっているおばあさん、内臓をじゃぶじゃぶ洗っているおばあさん
そんな光景が、道からすぐ見える店の中だけにとどまらず、路地にも出てせっせとすすめられている。一帯には濃厚な血と肉と脂の匂いが充満している。ちょっと写真を撮らせてもらったけれど、以前は少しスナップするだけで血相変えて飛んでくる、こともあったらしい。最近はかなり観光地化されて、このあたりの肉屋で肉を買って2階でそのまま食べられるような店もあるので、そういうことはあまり無いとは思うが、興味本位で撮りまくるのはあまりお勧めしない。詳しくは、最初に示した『世界屠畜紀行』を読むことをおすすめする。
さて、そんな食肉の現場を通り過ぎると
焼肉屋の密集地帯があらわれるのだが、そんななかでも綺麗で入りやすい店が、最初のほうに紹介したブログでも出てくる『韓牛村』という店(内臓のいろんな部位を食べたい向きは、それぞれいろんな部位を得意とする店があるらしいので、調べられたい。今回の店は肉、の店である)
中に入ると一旦席に通されて、かなりにぎわっているお店
入口から一番奥に通されたのだが、写真奥、入口のすぐわきに肉売り場のようなケースがあって、この中にお肉が並んでいる。他の店員さんは基本的に日本語は通じないが(英語もたぶんほとんど通じない)肉のケースのところにいるおじさんは日本語が堪能で、ずらっと並んでいる肉、最高級1++の韓牛の部位を説明してくれる。基本は200g単位ということなので、中落ちカルビとサンカクを注文、席に戻ると、早速セッティングされるテーブル。ふおお、合法の生レバだ!センマイだ!
この生レバーがねー、もう、くせがなくて美味しい…とかじゃなくて、しっかりレバーの味が濃厚で旨い!という、素晴らしいレバーなんですわ…。そしてもちろん、韓国のおみせなのでついている各種のつけあわせ
と、食べていると肉が運ばれてきます。おお、肉…
それはそれは、どちらも絶品であり、にく!にく!というちょううまい肉だったのですよ…。わりと日本人はちまちま載せて食べるけど、韓国の人はどーんと載せてしまうらしいですね。ほいで、マッコリにしようかとおもったけど、どうも焼酎を呑んでいる人が多い雰囲気だったのでこちらも焼酎で。すこし甘めで肉がすすみます
ユッケあるかな?と頼んでみると、できました、ユッケ、基本的な単位は300g!すごい量…
このユッケがまた絶品であった。もうここは肉をひたすら食うしかあるまい…とさらにロースも追加。300gのロースどーん
じわっと焼いて、焼いてから切り分けたほうがいいのかな
これまた素晴らしいお味…。結局、この焼肉屋は2人で行ったんですが、肉はこんな感じ
お会計はこんな感じ
最高級の御肉を2人で1kg食べて、ほかにいろいろ食べたり飲んだりして1万2千円。びっくりするほど安くない、と思うかもしれませんが、そう、実は韓国では焼肉ってそうそう安くないのね。これでも、韓国ではびっくりするほど安いお値段なのです。とにかくですな、この合法生レバー、そしてユッケも目指して、行って損は無い店、そして場所だと思うのでした。以前の『知る人ぞ…』のころからはかなりポピュラーになっているから、今後、どうなっていくかはわかりませんけどね。場所などはここが一番参考になりますが、下記のアクセスではなく、食肉市場の中を抜けて行くことをお勧めします
馬場洞(マジャンドン)焼肉横丁 | 韓国のうまいもん横丁|韓国旅行「コネスト」