日毎に敵と懶惰に戦う

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サムスン美術館LeeumとPLATEAU

もともと、韓国に行ったら行きたかった場所の筆頭が、サムスンがやっている美術館のリウムであり
サムスン美術館リウム

マリオ・ボッタ、ジャン・ヌーヴェル、レム・コールハースの建築をどどーんと並べました、というのがまず凄い、なんだけれど、所蔵品もすごいらしい。ほいで、行ったのがようやく訪韓4日目。最寄りの漢江鎮の駅周辺は劇場とか学校とか大使館の多い文教地区で、サムスンの美術館に向かう坂道も高級住宅街

ほいでもって、ここが美術館

入口でいきなり、宮島達男の作品がお迎えしてくれる

ここの美術館は内部は完全に撮影不可。高踏的な感じも含めて、直島の地中美術館あたりと雰囲気が似ているかもしれない。

マリオ・ボッタのmuseum1には青磁や書画骨董などの質の高いものがあり、それらも勿論見ごたえがあるんだけれど、その間にちょいちょい、現代美術の作品を挟み込む演出がニクイ。国宝の仏像仏画の間に沈み込むような色合いのロスコが並んでの見たときは度肝を抜かれましたよ。素晴らしい演出である…。各階をつなぐ白い巻貝のような回廊も、最後の出口のところにある鏡を使った作品も、おおっ!っとインパクトがあった。
ジャン・ヌーヴェルのmuseum2には現代美術の、まさにミュージアム・ピースと呼ぶにふさわしい作品が並ぶ。韓国の作家と海外の作家が半々くらいで、やはりイブルとナムジュンパイクは扱いが大きいんだけれど、海外の作品はロスコ、トゥオンブリ、ウォーホル、デミアンハースト、リヒター…などなど、これはお高いだろうな10億は下らんよな…という作品がゆったりと並ぶ。グルスキーの作品は、ピョンヤンマスゲームのものなんだよねぇ(笑)。あと、ベーコンもひとつあったな。日本の作家では、宮島達男のほかには名和晃平と、杉本博司があったかな。
ロビーや屋外にも作品がいろいろ並ぶ美術館は、なるほど、これは行く価値あるわ…という美術館なのだった。屋外にあるこの銀の球が積みあがった作品、以前はここには六本木ヒルズにもあるルイーズ・ブルジョワの巨大なクモがあったんだけれど、展示替えしたんですね


レム・コールハースのmuseum3には企画展示スペースもあるんだけれど、こちらが展示替え中だったのがちょっと残念だったね。さて、サムスンの美術館、ここだけじゃなくて、南大門のすぐ近くにもPLATEAUという別館がある


リウムのほうはかなり評価の定まってる作品メインなんだけれど、PLATEAUは映像含む活きの良い作品ばかりであり


こちらは撮影が全面的に可能です、というのもいいね。企画展によっては違うかもしれないけどね。村上隆の個展をやったりしたこともあるみたい。こっちも面白かったです


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