日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

ソウル最終日、昌徳宮などへ

木曜日、長かったようでまことに短い韓国の旅も本日が最終日。ゆうべ肉を食いすぎたのであまり何か食べる…という気にもならず、チェックアウトして南大門方面をぶらぶら


会賢の駅から地下鉄に乗り、恵化の駅へ。このあたりはソウル大の病院などがある地域で、カフェみたいなものも結構あったのだけれど、なぜかマクドナルドで初デラックスブレックファーストの暴挙に…

これが5,200ウォン。まあ日本とほぼ同水準なんだけど、デフレ飯が溢れている日本と比べると、相対的に割安に感じるんだよね。お腹が満たされて(味も日本と一緒やね…)昌慶宮を見学。

文禄慶長の役で燃えて…という解説が多く、そのたびにすみませんすみませんという気持ちになるな…

宮殿の玉座の奥にかならず飾ってある絵、かならず赤と白の丸(太陽と月?)が描いてあるんですが、なんとなく、チープな感じが…

この昌慶宮から裏でつながっている昌徳宮へも。ここは世界遺産になってます。立派な建物は仁政殿。さすがに迫力がある


ここは楽善斎という奥がちょっと趣のある建物で、梨本宮方子さんも、晩年をここで過ごしたそうです


さて、昌徳宮の奥には秘苑という広大な、山をそのまま活かしたような庭があって、ここの見学はガイドツアーに参加が必要。日本語ツアーは10:30と16:30で、各回100人限定。秘苑の入口で整理券に引き換えて貰いました(宮殿共通10,000ウォンチケットを買っていたので、これで入れるのです)

このあたりはチャングムの撮影に使いましたとか

イサンの王様が作った図書館ですとか

これを作った19代目の王様のドラマがトンイ…とか

朝鮮王朝舞台にどんだけドラマ作ってるんだ…という感じなんだけれど、ツアー参加者も、みんな、韓国ドラマよく見てるようで、感心して聞いている。会話しているの聞いていると、徳川15代は言えなくても、朝鮮王朝27代は全部言えそうな人が結構おるなー、なんて思ったり。解説のガイドさんも、非常に日本語が堪能で、とっさの冗談とかも言えるような人だった


険しい山坂を上り下りした秘苑の一番奥には、王様が稲を育てる実習をしたという田んぼもあり。入口からここまで往復するのに普通に歩くだけで30分くらいかかるよ

宮殿内には、宮殿的なつくりの建物がほとんどだけれど、両班の屋敷を模した建物もあり。男性と女性のエリアが分かれているんですね


オンドルの部屋は床下から薪を入れて温めます。普通は薪なんだけど、宮殿の場合、彩色している建物が煤けないように炭を使ったそうで。現代はオンドルというとお湯ですね


ムクゲの花が咲きました

とにかく非常に広大で、昌徳宮は見ごたえのある場所なのだった。さすがに世界遺産

そうそう、敷地の外にマンション群が見えて

韓国はとにかく団地天国なんですが
@nifty:デイリーポータルZ:韓国は団地天国だった
このあたりから見えるのは、郊外には巨大な集合住宅ができあがる以前の、古くから中心部にある集合住宅なのかもしれないね。しっかり見学して、安国の駅の近くで昼飯。スンドウフチゲ美味しゅうございました

その後は国立現代美術館を見たけれど別の項目で。そして仁寺洞に並ぶギャラリーを眺めて


鐘路3街から地下鉄で東大門に出て東大門デザインプラザへ。それもまた別の項目で。東大門歴史文化公園から地下鉄に乗って市庁に出て徳寿宮の国立現代美術館分館を見て、ホテルに戻って預けていた荷物を受け取り一休み。
さて帰りましょう。市庁からまた地下鉄に乗って弘大入口、空港急行に乗って金浦空港に出てチェックインして荷物を預け、フードコートで晩飯はジャージャー麺5,000ウォン

それにしても、5日間で金浦空港から市内への往復含めて20回くらい電車に乗ったけど、公共交通機関に使った費用は2000円足らず。公共交通機関が安いって素晴らしい…。金浦空港は古いけど、まあ施設はお手軽で整ってる空港ですね、映画館もあったりしたな

そんなこんなで控えめな免税店を眺めて、帰りもアシアナ航空でわずか2時間ちょっとで羽田へ。福岡あたりに行くのと変わらない感覚だよなー。なかなか荷物が出てこなかったものの、無事に帰宅したのでした。楽しかった、気軽に行けるしまた来よう
在華坊(@zaikabou)/2014年08月14日 - Twilog