台北のホテルで5時半起床…いかん、寝過ごした!本来はこんな時間で寝過ごしたも何も無いのだけれど、今日はこの店に行こうと思っていまして
台北であさごはんと言えばこの店、という超有名店で、そして超行列することでも超有名。5時半開店で、7時とかそういう常識的な時間に行くと長蛇の列が出来ている。前回台湾に来たときも、行列を見てこりゃあかん…と諦めたのだった。
だから、4時半起床、5時出発の勢いで行きましょうと話していたのだけれど、これから支度して出掛けたら7時前くらいになるか…ということで、本日は諦めて明日にしましょう。さすがに昨日も活動的過ぎたし。
そうとなれば他にもおいしい朝ごはんの店はある。台湾の都市部では東~東南アジア文化圏的に、朝ごはんは家で食べず、外の店で済ませる人が多く、台湾らしい朝ごはんを早い時間から食べられる店はいくらでもある。日本の江戸のような燃料代が高いからという理由か、共働きが多いからという理由か、まあ、いろんな理由があるんでしょうけれども。
でもまあ、あまり慌てずに。まずは身支度を整えて(この部屋、意味も無く風呂トイレ洗面の窓が開放的で、外がよく見えます…あ、そうそうウォシュレットだった!)
今回のホテル、Expediaから予約して、朝食をつけたつもりは無かったんだけれど普通についていたので、コーヒーだけでも飲んでから出発しましょうか、という話になりまして。
11階の客室から13階、ロビー階の食堂に出てみれば、バイキングの朝食が意外な充実振り。大根スープもあるし、おかゆもあるし、マントウもあるし、お茶卵もあるし、その他、台湾らしい朝ごはんメニューが揃っておるぞ。折角だからといろいろ食べてしまったのだった。
さて、ホテルを出発して、台北駅までぶらぶら歩く。ホテルの最寄の西門駅から台北駅まではMRTで一駅、歩いても15分くらいで着くのです。とにかく今回は台湾の街を歩き倒そうという旅なので。
台北駅前の新光三越には、ちゃんとライオンいますね
台北の地下街は駅の北側、南側にそれぞれ東西に長く伸びており、その南側も、古い地下街と新しい地下街が並行している。8時前だったのでまだ開店している店もほとんど無い中を歩き、かわいいオブジェも見つつ
台北からMRTに乗って雙連駅。雙連朝市へ。
台北でも有名な朝市で、観光客も来るけれど、基本的に地元の人が野菜、果物などを買いに来ている庶民的な朝市。ずらっと一直線に店が並んでいる。ちなみに朝市といいますが、昼ごろに来ても、だんだん畳みつつもそれなりにお店が残ってます。こういう狭い朝市でも、普通にバイクで突っ込んで来るんだよね。お寺の参拝用の品物なんかも売ってるよ
ここでお持ち帰り用に切り干し大根の塩漬けとか、おつまみに辛い味付けの枝豆とか、とうもろこしとか買ったり…。1本20元の茹でとうもろこし、甘いのを想像していていたら甘みの無い、飯です!というようなとうもろこしで、なんかハズレ引いちゃったかなあ…。
またぶらぶら歩いて、お茶を買いに。
前回、台北に来たときにもやってきた林華泰茶行。焙煎工場がすぐ裏にあって、でっかい缶から1斤600g単位で量り売りしてくれるお茶屋さんですね。 1斤のお値段が80元から4000元、缶の蓋にお茶の種類と値段が書かれているのでわかりやすい
市場や、このあと行く迪化街でも観察していてなるほどと思ったのだけれど、台湾での図り売りは基本的に1斤単位、あるいはその半分や1/4が単位になるのだね。
この日は前に応対してくれた日本語の達者なおじさんはいなかったけど、それでも日本語通じる人もいて(別にいなくても普通に買い物できると思いますが)、いろいろ匂いを嗅がせてもらい、あまーい香りのする、1斤600gで2400元の東方美人を購入。200gずつ、3つにわけて包装してもらった。今のレートだと、だいたい、100gで1300円相当。日本で買ったら何倍するかわかりませんよ、少なくとも4倍、下手すると10倍くらいするかも。そもそも日本で、1斤単位で東方美人買う人いないだろうけど。
いちおう、半斤とか1/4斤とかでも売ってくれるらしいけれど、100g単位とかで買うなら、きちんと試飲させてくれる店で買ったほうがいいんじゃないかな。このお店は大容量でかなりお安く買えることに価値があると思いますので。あと、折角なんで、1斤600元以上、もともと高価なお茶は1000元以上のものを買ったほうがよりお得感があるかと思います。
大通りを渡ってすこし西に行くと、そこに拡がるのが迪化街、台北が誇る歴史ある問屋街
乾物に荒物に漢方薬にお茶に布に…
いろいろなものを商うお店がずらずら並んできて、これまた見飽きない。普通に小売してくれる店ばかりなので、ここも日本人、大抵やってくるみたいですね。
迪化街一段の道を北から南に下り、籠の店を見たり、ドライフルーツを大量に買ったり
カラスミを買ったり。永久號という、日本人も頻繁に来るお店です
永楽市場という問屋ビルでは、林合發油飯粿店で油飯と鶏腿肉を買う。このお店、午前中には売切れてしまう人気店らしく、自分達が行ったときも大勢行列して買っていて、大量の油飯を巨大な鍋からドカンと空けていて、繁盛振りが傍目にも伝わってくるお店でありました。
ちなみに、このビルの脇に、孤独のグルメでも出てきたお店がある
迪化街、いろんな楽しい店がありすぎて、ここだけで1日いれてしまいそうだ。買い物もすごいことになりそうだけど。迪化街南端からは、またぶらぶら歩いて中山まで。
あ、ここで一点ご注意。この日記、台南にしても台北にしても『ぶらぶら歩いて』みたいに気楽に書いていますが、時速5kmペースで1日15km~20kmくらいは平気で歩く前提になってますので、あまり歩くということに関しては参考にならないと思う!台北はMRTが縦横無尽、かつ、タクシーが安いので、気楽にMRTやタクシー乗ってください。でも歩くと楽しいんだよなあ。
中山では、これまた前回の旅と同様、ホテルオークラでパイナップルケーキとヌガーを購入。箱だと1つ39元、バラで買うと50元と、かなり高級なパイナップルケーキだけれど、やはり美味いんだよね、ここの。パッケージもかわいいし。ここも、特に土日は午前中の早いうちに売切れてしまうお店なのでした。
さすがに荷物が大量になってので、MRTを中山から北門まで乗り、一旦ホテルへ。ホテルが街中だと、荷物を置きに一旦帰れるのが嬉しいよね。ちなみにこの北門駅、MRTの延伸に合わせて既存区間に2014年11月に新たに誕生した駅で、前回来たときはまだ無かった。頻繁に台湾に来ている人でも、来るたびにMRTの路線が延びてるらしいです。
お部屋でさっき買った油飯を食べる。いや、これは、びっくりするほど美味い…。台南の市場で買ったのもおいしかったけれど、これはちょっと次元が違う。なんでこんなに美味いんだろう。油飯1斤75元、鶏腿70元でこんなものがいただけるとは幸せでありました。
しばらく休憩してからまたお出掛け。MRTで中正紀念堂駅に出る。MRTの駅、開放感のある駅がたくさんあって楽しい
台北に来たらまずここ、というような中正紀念堂ですが、前回は来て無い。蒋介石(=中正)を顕彰する目的で1980年に完成したここ、民進党と国民党の間を政権が行ったり来たりする間に、衛兵交代儀式が無くなったり復活したり、扁額の文字が変わったり、施設も意義目的も変わったり、いろいろあるみたいなんですが、別に政治信条に基づいて前回は来ませんでした、というわけではないです。たまたま
そして来て見ると、これは巨大建築愛好家としては見ておかなきゃならん施設だな!と思うわけでありました。スケール感の喪失
中に入ると、狙ってきたわけではないけれどちょうど衛兵交代儀式の時間で、これも見ることができました
陸海空で半年周期で担当しているらしいけれど、これはどこの軍かな。1階の充実した資料館も見てから
中正紀念堂の裏手から出る。建物の裏側は工事中だったけど、正面から見ていたらまったく気が付かなかったよ
ところでちょっと話は飛びますが、台湾でナンバープレートを見ていると、台南では『台湾省』と書かれたプレートをよく見て、台北に来ると『台北市』と書かれたプレートをよく見て、はてな?と思ったんだけれど、以下のサイトを見て謎が解けた
及び、以下の『台湾国民政府時代』以降を読むとよくわかる
ま、ちょっと小ネタでした。そろそろおなかも減って…いや、さっき油飯を食べたばかりだからそれほど減っていないんだけれど、とにかく、中正紀念堂の裏手に出ると有名なショウロンポウのお店が2軒ありますので、小籠包食べましょう。そのうちの一つ、盛園というお店で
調味料は別のテーブルにまとめておいてあるから自分で調合して使ってね、というお店で、ジューシーな小籠包いただいきます
またおなかいっぱいになったので、腹ごなしに歩いて北上。華山1914文創園区へ。昔工場だった場所をリノベしたアートスポットで、上海にも同じようなリノベアートスポットがあったので、ギャラリーとかカフェとか沢山ある場所なのかなー、と思っていたんですが。
確かにそういうゾーンもあるんだけれど、なんか、ジブリの展覧会をやっていたり、その他いろんな展覧会を見ても、ちょっとお子さん向けの施設の色合いが強いのか知らん。ジブリの展覧会は、大人気で整理券配ってました
あまり奥深くまで見ていないので観察不足なのかもしれないけれど、ちょっと予想していたのと違ったのでした。それでも、面白そうなセレクトショップもいろいろあったけどね。
忠孝新生駅からまたMRTに乗って松山空港駅へ。
駅の南側に出て少し歩くと、郊外の住宅地なんだなー、という風景が拡がっている。このあたりは富錦街と言って、集合住宅の下階層にお洒落なカフェや店が少しずつできてきている、というところみたい
ぶらぶら歩いて、パイナップルケーキの超有名店、微熱山丘、サニーヒルズへ…の前に。出発前に買った本で紹介されていた、生姜を使った調味料が大変美味そうで、その店も松山空港駅から程近いのでやってきたら
よくわからないけれどお休み。移転したとか止めちゃったとかでは無さそうなので、中元節の臨時休業なのかな。残念ですが仕方ない。またぶらぶら歩き出したら、ちょうど地元の人たちが連れ立って出てきた、かき氷の店がおいしそう。お店を出てきてみんなで店の前で写真撮りまくっていて、台湾の人も写真好きだよね
店内はなかなかお洒落空間で、食べたかき氷、これ美味かった。ちょっとドライ気味のパイナップルと、青レモンのハーモニー。レモンの酸っぱさが、暑い中歩いてきた体に嬉しい。すっぱいものが美味いって、やっぱり疲れていたんだな…
空いていたので、ちょっとのんびりしてしまいました。
この店、6月に期間限定でオープンした店が8月に別の場所に正式オープン、期間限定の予定だった店も好評につきリニューアル常設オープン!ということだったらしく、地元の人にとっても、そりゃ最新スポットですわ。
富錦樹冰店 Fujin Tree Ice 台湾コーディネーター情報発信局
あと、上記のブログにもあるんだけど、ここを経営しているのは富錦樹というグループだそうで。ちょっと調べていたらこのかき氷のお店、以前は同じグループが手掛けるカレー屋だったらしい。店舗の内装はまったく一緒ですね。
【台北】民生 CURRY & Coffee by Fujin Tree 富錦樹新作‧咖哩 x 咖啡 x 音樂‧在充滿陽光綠意的富錦街♥♥♥ @ YOYO♥♥♥愛生活 :: 痞客邦 PIXNET ::
なかなか立派なお値段で、カレー1杯200元とか。トッピングの追加25元って、それだけで朝飯食えそうですね…。それにしても台北の店、東京にあるお洒落ショップの最新動向追っかけてるのと同じノリで追っかけられるな。また元気が出て、ちょっと歩いてサニーヒルズへ。
店の前には警備員さんがいて、日本人がわんさか来ている店だけれど、存外、地元の人もいる。青山のお店は一度行ったことがあるけれど
本店も日本の店と同様、お店に入ると、お茶とパイナップルケーキ1個がいただけるのでありました。
段ボール箱でまとめて買っていくような日本人もチラホラいる中、一箱だけ買ったのだけれど、中秋節近くなのでパッケージが普段と違ってかわいい!
素敵パッケージでよかったなあ、とほくほくお店を出たのでした。まあ、日本でも同じパッケージになってるらしいけどな。ついでに、横浜そごうにも臨時出店していたらしいけどな。
またぶらぶら歩いて、2014年に延伸したMRTの南京三民駅へ。駅に向かう途中、生活感のある市場の路地に迷い込んだら、中元節でボンボン燃やしていて、通れないよ熱いよ!みたいなすごいことになっていた。中元節のお飾りなどについては、明日まとめて詳しく触れます。
MRTに乗車、東門まで。ここはかの鼎泰豊の本店がある場所で、本店は2年前に朝イチで行って、9人で朝から大宴会をしたことがありますが
今回は南下して永康街へ。このあたりは有名なかき氷の店をはじめ、おいしいお店と楽しいお店がたくさんある場所でありますよ
ほいでもって、私が入ったのはクラフトビールの店。最近、台湾もクラフトビール流行ってるようで、暫く前に横浜のビアフェスでも、台湾のハニービールが大人気でしたね。
この店はZHANG MEN(掌門)というメーカーが出している直営店で、主にこのメーカーが作っているビールを飲むことが出来る。全15種類、うち11だけ別醸造元が造っている蜂蜜ビールで、他は全部このメーカーのもの。お値段は小サイズが150元から、大サイズが320元から
お客さんは地元の人も多いけど、観光で来た欧米人が多いかな。店員さんも英語が堪能な人が多かった。ま、こういうのは大概、日本でも一緒ですね
まずは、55% Weizen をいただきましょう。甘みの印象がとても強くて、いいですね。続いて2杯目は銀河酒花Galaxy IPA、華やかさが先に立つIPAで、苦味はそうでもないかな。
2杯でさっと引き上げようかとおもったら、なんとハッピーアワーだから2杯飲んだらもう1杯いけます、と言われて。もうひとつ、麥先生という名前の、スコティッシュエールを追加。全体的に、華やかさのあるビールが多いなー、という印象でありました。
7時をまわり、街をぶらぶら散策してお土産屋など覗き、食事はこの店で
客家料理を主に扱う豊盛食堂という店、店内は大勢のお客さんで賑わっていて、空いてる席がなんとかあってよかった。干しカリフラワーと豚肉はカリフラワーが珍しくて美味い、臭豆腐とピータンの炒め物は干しエビがよく効いていて良い味
筍は深い甘みと、魚卵とマヨネーズのソースがたいへんに美味い!いずれも満足でした
またMRTに乗って市政府駅へ。この駅も開放感があるなー
そして前回も行った誠品書店信義店へ。この書店については、詳しくは前回の日記を
8時半くらいになっていたのでギャラリースペースは開いていなかったけれど、本屋をじっくり観察。料理本のコーナーなどを丹念に眺めて、台湾のいろんな麺類についての本が、ビジュアルも面白くて購入。
他のフロアも見て廻っているうちに、お店も閉店時間の10時に近い。
この日は夜市に行くことなく、またMRTで西門までまっすぐもどり、西門のドリンクバーで木瓜牛奶を買って帰り、就寝したのでした。あしたもあるからね