京都の2日目。7時過ぎにはホテルをチェックアウトし、荷物を預けて、自転車でGO。8時過ぎに瓢亭別館にたどり着く。
ミシュラン3つ星のお店でいただく鶉がゆの朝ごはん、ボリュームたっぷりで、白みそのお吸い物など抜群に美味く
ちょっとしたものの出汁加減とかが、さすがというか、なんと言うか。うん、これは、4,500円払って、一度は来る価値があるぞ!と思えるものだった。
本館のほうが風情はあるだろうけれど、本館で鶉がゆを食べようとすると、12,000円になってしまうのだ…。別館で十分です。大いに満足し、また自転車に乗り、平安神宮を横目に、京都御所の中の砂利道に自転車のための道筋を見つけて通り抜け。
今回の旅のメインイベントの1つ、大徳寺へ。大徳寺も広いよね。境内をぶらぶらあるき、塔頭の間を通り抜けていると、自分はいつの時代にいるのだろう、と曖昧になってくる。
そして、10時20分、大徳寺聚光院へ。
ここは内部は写真撮影禁止。国宝の、狩野松栄・永徳の46面に及ぶ障壁画は、本当に、見にきて良かった、と思えるものだった。修復後ということもあるけれど、保存状態も非常に良い。3月までの特別公開が終わると、博物館の収蔵庫へ…なので、見ておいたほうが良いです。やはり、本来、あるべき場所で見るのは違う。
事前に予約したほうがもちろん良いけれど、当日でも存外見られるみたいな感じだった。3月はもっと混むかな。無理かな。
なんだか昼前に、すっかり満足してしまった感もあって、あとはのんびり行きましょう。お天気もよく晴れている。裏千家がやってる茶道総合資料館に行ったら展示替中で振られて、次の目的地、北野天満宮へ。
まだ梅は三分咲き、梅苑よりも、境内の梅のほうがきれいだったかな。これからですね。
梅の時期だけやっている出店で、名物の餅に、お茶もいただきました
さて、今日は早めにお昼にしよう。少し来た道を戻り、西陣の鳥岩楼。
老舗の鳥すきのお店なんだけれど、お昼は900円で親子丼が食べられる。
少し並んでいたけれど、メニューは無く、座ったら自動的に親子丼が出てくるシステムなので、回転はよろしい。東京の老舗のような妙に甘ったるい親子丼じゃなくて、出汁加減が良くて、おいしかったなあ。
相席のお子さん連れの家族、親子丼が運ばれてきたのにずーっと『ラーメン!』『ラーメン!』と言っている男の子が面白く、くすくす笑ってしまった。このお店、風情の塊のような建物も良いです。
その後、妙心寺へ。入り口に自転車を停めると、中が広いから中まで入って貰っていいですよ、とやさしいお言葉。でもいいや、ゆっくり歩きながら見て回ろう。
京の冬の旅で特別公開になっている、大庫裏・経蔵、養徳院、大雄院と回り、それぞれ600円というのはなかなか、京都観光もお金がかかることで。
しかし、大庫裏の広さには度肝を抜かれるし、養徳院の酒茶論は実に面白くて中身をじっくり読みたくなるし、そしてなんと言っても、大雄院である。
柴田是真の襖絵も良いし、この実に雰囲気の良い庭園
そして奥まった場所にある茶室というか居間というか、ああ、ここでゆっくりお茶したいな、という空間で。とにかく寺全部、雰囲気が馬鹿に良い。大雄院はぜひ見ておいたほうが良いとオススメしておく。
ゆっくり回っていたらもう16時。本館、じゃない、天井に龍のある伽藍はもう受付終了してしまった。また来ましょう。一般参拝者の受け入れ後に、修学旅行生がぞろぞろと入って行ったけれど
」
全員で無言の行をしているのだろうか、という静けさで、静かでえらいな、ではなく、何かもう不気味である。添乗員さんと歓談しながらというのが修学旅行の楽しみではないのか、あるいは話して良いと言ったら収拾のつかなくなるような学校なのか。修学旅行、あまり良い思い出になりそうにないが…。まあそもそも、高校生の時点でみんな寺に興味を持てというほうが無理があるか。
『京の冬の旅』特別公開のスタンプを3つ集めるとお茶とお菓子の接待があるぞ、というので、妙心寺花園会館「花ごころ」 でしばらく休憩して体を温めて
新町通の町屋を眺めながら京都駅へ。自転車を返してホテルに預けた荷物を受け取り、伊勢丹のサロン・デュ・ショコラを眺めて、地下でお菓子も購入し。
で、ここで、なぜか大阪へ向かう。梅田のキディランドに向かったわけだけれど…なんと、改装中で、地下にあまり品揃えのよろしくない臨時売り場があるだけだった…今回の旅、いろいろと抜かりが多いな。しゃーないですね、阪急百貨店に寄って晩飯とお土産を買い、また京都に戻り、20時2分の新幹線に乗車。
いろいろあったけれど、楽しいたびだったのです。