『北海道・山岳羊齧大会議』へ。味坊で羊と発酵の極意を味わう
土曜日、7時起き。本日も乗馬クラブへ
今日は上のコースへ行くため講習がいろいろあって、馬房からの出し方とか、馬装とか、馬具の扱いとか、いろいろ、習っていたのでした。だんだん、ちゃんと馬を操ってる感になってきて、楽しい。なお、本日乗った馬は(乗ってるのは私じゃないです)白馬で
マサルという馬。もう20歳くらいの子ですが、父はテンパレートシル、母はカネショウローマン。現役のときは「カネショウマサル」だな。大井のダートで3勝して、中央でも障害に出てるのね
カネショウマサル | 競走馬データ - netkeiba.com
さて、終わりまして
速攻で移動、御徒町へ。本日は、羊齧協会協賛『北海道・山岳羊齧大会議~「ボーヤ・ファームの山岳羊」を齧り尽くす会~』にやってきた。申込開始すぐに満員になった人気の会であります。
まずは羊香味坊で…なのだけれど、孤独のグルメと食彩の王国に出たばかりで、店内は大層混雑。その合間を縫って3階まで上がってみれば、羊が半身で、どーん
羊香味坊の3階厨房で、店主の梁宝璋さん自ら、北海道の野山を駆けて育った羊を解体してくれるのだ。
この羊が育ったボーヤ・ファーム、標高差400mくらいある牧草の山に羊を放し飼いにして育てているという牧場で、日本でおそらく唯一、牧羊犬も使って育てられているという、ワイルドな羊。
この羊、屠畜したばかりのものを、冷凍せずにそのまま運んできたというのですから、これは美味いに決まっていますね…。目の前でどんどん解体されていく
普通は羊、冷凍して運搬して、そのままスライサーで切るんですが、今回は冷凍せずに持って来て、手切り。非常に手間がかかるそうで。
ちなみに羊は輸入関税0、国内で生産しても補助金もほとんど期待できないらしく、よっぽどの変わり者しか羊は育てていないとか。国内1.7万頭のうちの、千頭ほどを、このボーヤ・ファームで育てているそうな。厨房には、普段店で使う、ニュージーランド産の羊もどーんと置かれていた
さて、解体を見たあとは味坊鉄鍋荘に移動、前菜になる味坊弁当を各自持って!
この味坊弁当、箱を開けたら、もう、宝石箱みたいである…
チャーシューや牛スネ巻や肉もめっぽう美味いし、具材たっぷりの餃子や焼売も感動的で、さらに麻辣昆布の素晴らしさと言ったら…。ひとつひとつ、うまいよー、うまいよー、と言いながら味わう。メニューはこちら
10くらいから、数がまとまれば、事前予約で上野駅まで配達もしてくれるらしい、こんな贅沢な駅弁で、東北新幹線で旅に出たいね…。美味しいお弁当を味わいつつ、ビール飲んだりしていますと(ちなみにこの日のイベント、参加25人の8割くらいが顔見知りのようだった。羊齧協会のイベントの常連さんですかね)
鍋と肉がですね、用意されまして。この羊を焼いていくわけですが…
ここで登場するのが、発酵白菜と発酵大根!俺の好きなやつ…発酵…聴いただけでよだれが…
ちょっとそのまま食べてみたけれど、長期塩漬け保存で発酵した白菜から醸し出される旨味が、もう…ほんと…そしてこれを一緒に焼いていく
焼いたら混ぜる!
お店で炒ったばかりのクミンシードを振りかけると、肉の香り、焼ける香り、クミンの香り、発酵した白菜から立ち昇る香り、あらゆる美味さの信号がビカビカ点滅していて、すごいことになってくるわけですよ…。で、はい
ああ…うまい…この酸味と旨味…しあわせ。味坊と言えばワイン、特別にこの料理に合わせて選んだ赤ワインもめっぽううまい
そうそう、あわせて紹興酒も飲んでいたんだけれど、これがまた馬鹿にうまい紹興酒でしてね。素敵。さらには、羊の脂がしみこんだジャガイモも、これまた良い
今日食べている羊の証明書も廻ってきまして。さっき、解体していた羊は明日用。今日の羊は、同じボーヤ・ファームの別の個体
さあ、そしてメインイベント。ドン!
真打ち登場、発酵トマト発酵大根、乳酸菌発酵した米、鳥出汁のスープで、手切り山岳羊をしゃぶしゃぶにするという…。もう、発酵大好き、羊大好き人間としては泣くしかないようなメニュー。梁さんがしゃぶしゃぶしてくれる…
これがもうね、言葉に言い表せない…いくらでも食べれそうなやつで。スープと羊の旨みを吸った野菜もサイコーですし
これに合わせるロゼワインも素晴らしい
しかしですね、これで終わりじゃないすよ。はい
〆は麺で。手のし平麺を、あらゆる旨みが凝縮されたスープで泳がせて、しゃぶしゃぶにするという…
平べったい麺に旨みがからみ…
みな、目の色を変えて、スープの最後の一滴まで飲み尽くしたのでした。はぁ…しあわせ…。
素晴らしい羊と発酵、ありがとうありがとう。
ボーヤ・ファームの羊はそうそう食べられるもんじゃありませんが、今回のようなメニュー自体は、お店でも出していくみたい。楽しみですね。以下、味坊情報です
幸せな気持ちに包まれたまま、ちょっと流浪ぴーに寄り道して、帰宅したのでありました。