萩の宿『萩本陣』でおはようございます。6時過ぎから朝風呂に入り、少しパソコン拡げて仕事して、7時から朝飯。宿泊客はお年寄りが多いので、開いた直後のバイキングの朝飯の混むことよ…特にここは動線設計があまりよくない感じ
伊藤博文も愛用した(らしい)老舗の豆腐やら、ふくの一夜干し、魚ロッケ、サバの味噌焼き…などなど、あさごはん美味しかったです。食堂スタッフは中国の人かなりいる感じであったが、観光客はそれほど中国人多くないかな。萩には来ないのかも。
7時40分ごろチェックアウト。宿は少し町はずれにある。本日の仕事場に9時に集合する必要があるので、それまでの間、目的地に向かいつつ、萩の街を見物していきましょう。
これはいったいなんでしょう。
松陰神社を横目に見つつ、川を渡り
まだシャッターの閉まっているアーケードを抜ける。萩焼の店など開いていれば覗きたいところですが
そして、萩の城下町へ。先日、世界遺産に一括登録されたうちの一部ですね。ちょっと安倍首相の地元がらみで、広域でバラバラと指定し、無理があるのでは…という世界遺産ではありますが
8時過ぎの城下町は人もほとんどおらず、とにかく静かなのでした
高杉晋作の生家とか、田中儀一の生家とか、そのあたりにたくさんある
そろそろ時間なので散策を離脱して客先、お仕事。終わって、日本海を眺めながら、車で益田まで移動。お昼ご飯は益田駅近くの寿司屋「みのり」で刺身定食
午後は益田で仕事を片付けて、比較的早めに終わる。さて、あとは、飛行機の時間まで少し空き時間。駅前から市民ホール、市役所、図書館、美術館が等間隔で並んでおり、シムシティ味がある益田の街をぶらぶら歩いて、その美術館へ
『島根県芸術文化センター(通称:グラントワ)』は、内藤廣設計、28万枚の石州瓦が使われた、島根県立石見美術館と島根県立いわみ芸術劇場の複合施設。
中庭のある広々した空間は、どこを見ても瓦瓦瓦。赤と言いつつ、微妙なカラーバリエーションのある瓦が、とても美しい空間を創り出している。
劇場のホワイエも天井が高くて素敵空間
中庭の床も石州敷瓦
この床の瓦が売店で300円で売られていて、思わず買ってしまった。最後のひとつだったらしい。
平日の午後で、とにかく、ぜんぜん人がいませんですね…。
で、さて、美術館もちょっと。島根県立石見美術館『星をめぐる美術』
豊田市美術館のコレクションによる現代美術の企画展。この美術館では、ガッツリ現代美術ははじめてとか。テーマはちょっと無理矢理感あったが、なにしろ豊田市美のだからモノは良いので楽しめる。地元のお子さんとかが気軽に触れる機会になれば良いなぁ
オラファー・エリアソンに塩田千春、ベーコン、イケムラレイコ、白髪一雄、エルンスト、杉戸洋、福田美蘭、アンソール、村瀬恭子…ミヤギフトシとか、とにかく幅広く取り揃えていた。あと、写真は松江の県立美術館からも多数。島根県立美術館は写真のコレクションかなり良いんですよね
コレクション展も見ておく。雲谷派の作品の特集。雪舟の作品と家を毛利家から譲られたから、我こそは雪舟の後継!と名乗ったのが雲谷派らしい。しかし、曾我蕭白は雲谷派から影響を受けていて、カクカクした家がそれです、とのことなんだけど、山水画のカクカクした家って雲谷派発祥なの…?
美術館の入り口には草間彌生のかぼちゃも置かれていた。美術館を出て、駅に向かう…途中にスーパーマーケットを発見。地方に来るとスーパーはお楽しみ。そしてさすが益田、普通のスーパーにも木次牛乳が売られているぞ
牛乳の品揃えがとても豊富な中で、クボタ牛乳のパッケージがモダンでかっこいい
チーズも地元のものがあるし
醤油も地元のものがたくさんあるし
お土産コーナーには、こういうのが空港では変えないけどお土産のだいご味だよな!みたいなお酢とか安いお茶とか
大変楽しいスーパーでありました。チーズを買って出て、益田駅へ。
高校2年生の夏、高校のパズル研究会の合宿で、匹見に来て以来、23年ぶりの益田駅であります。あの時は普通列車乗り継いで、2日かけて横浜に帰ったよね…途中で駅ネもして
空港行きのバスを駅の待合室で待っていて、ふと見まわすと、骨董屋の広告が。駅のすぐ近くだったので、覗きに行ってみる。駅前の歓楽街、新天街。
寂れ果てた喫茶店や銭湯もある
そんな一画にある古美術商『吉岡』にて、手ごろな価格の小皿を2枚買う。
北前船の船主の家から出たものらしい明治期の吉祥模様の小皿。『まぁまぁそうですか』『まぁまぁすいませんね』という老店主の言葉は、土地の言葉なのだろうか、たんなる口癖なのだろうか。買ったのはこんなお皿
いよいよバスに乗って萩・石見空港に向かい、10分ほどで到着
益田は柿本人麿推しですね
空港の売店には、空港限定、東洋美人の純米大吟醸が売られていたが…
720ml1650円もお買い得だが、300ml550円で売られていて、こっちの方がお得。謎の価格設定。なにしろ1日に2往復しかない空港なので、この売店、どれくらいの売上があるのだろうか…
そろそろ夕暮れ迫るころ、18時の羽田行きの便に搭乗。リクライニングの無い座席を選んだら、お隣が空いていて快適
飛行機は金沢から那須塩原あたりを通って南下するルートで飛び、気が付いたらもう千葉
羽田空港第2ターミナルに到着。昨日からの断水はまだ続いており、トイレの洗面はこのありさま
飲食店はまったく営業していない
京急で脱出し、帰宅したのでありました