おはようございます。寝起きのお茶は肉桂、お菓子はアマビエ…
これも昨日のお菓子屋さんで買ったもの
アマビエも店によっていろいろですね。このお店、練り切りが140円とか、今時とても安かった。どれも丁寧な作りで、栗きんとんも美味しかったな。出雲大社は、電鉄駅からの参道より、稲佐の浜からの道の方が老舗の良い店多いよね。
本当は朝ご飯前にお参りしようと思っていたのだけれど、のんびりしてしまったので、とりあえず朝ご飯
三宝に盛られていておめでたい感。またお風呂に入って、さて、お出かけしましょうか
竹野屋旅館、よいお宿でした。朝はまず、出雲大社にもういちど。
奥の素戔嗚命に、稲佐の浜から持ってきた砂を置いて、代わりに砂を持ち帰るという…
こんなの昔からやってたっけ?記憶にないな…
手水はコロナ禍の影響で、水が垂れてくる方式になっている
出雲大社庁の舎は、こんな建物になってしまったのね
在りし日の姿
出雲大社庁の舎 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
あちこちうろうろ
うさぎもあちこちに
東芝とかキャノンは1千万円も寄進しているのか、会計処理はどこまで決裁が回るのかな、社長まで回るのかな…
古代出雲歴史博物館に向かう
ここのメインテーマは、ある意味、昔の出雲大社は本当に48mあったのか博物館ですよね…。
雲太和二京三で、東大寺大仏殿より出雲大社が大きいって言うけどほんとなの?と本居宣長も疑ってるけどね、という資料が展示されている。で、最近になって、柱が出てきて俄かに現実味を帯びる巨大建築。
48mあって欲しい、という願望も伺える巨大模型。
5人の建築家に、出雲大社が本当に48mあったのか検証して貰いましたコーナー。控えめな予想から、アグレッシブな予想まで
神無月の縁結び会議を描いた歌川豊国の浮世絵とか
昔の出雲魚売り想像模型とか。当時の言葉をしっかり考察していると思われる、物売りの掛け声が興味深い
大量の国宝の銅剣と銅鐸、物量作戦だ
博物館を出て、さて、お昼にしましょう。
昨日は休日だった出雲そばの荒木屋で、縁結び天セット。
恋みくじとかぜんざいまでついていて、完全に女子向け感。
蕎麦はもちろんちゃんと美味いのだが、昨日の「かねや」は荒々しい太めの蕎麦で味しっかり、蕎麦湯もめちゃくちゃ濃く、雰囲気も街場の飾り無さな一方。「荒木屋」は細目でつるりとした上品な蕎麦、味は良い、店内もちょっとキレイ目。すぐ近所でだいぶ雰囲気が違って面白い。
そろそろ出雲をあとにしましょう。電車まですこし時間があったので、大鳥居を見たり
日本中にあまり意味のないオブジェを飾ることを主な業務としている団体、ライオンズクラブのお仕事ぶりを見るなどした
バタデンの出雲大社駅で昔の車両を眺めて
さて、松江へ向かおう。
それにしても来るたびに思うけれど、出雲大社から松江、そして玉造温泉と、わりと車じゃなくても観光コースがきちんと組めるところは観光地として強いですよね。それぞれ見所はしっかりあるし。ある程度コースが決まってくるけれど
電車に揺られて松江しんじ湖温泉へ。お宿は「なにわ一水」今日は夜はお店を予約してあるので、宿泊だけなのだ。宍道湖が見えるお部屋
お茶のセットが白山陶器
部屋のやたらとAV機器がある
女子向けに浴衣をいろいろデザイン取り揃えていたりするのは、最近の旅館でよくありますね
しかしそれ以外にも、ドライヤーは上位機種が2社用意されてたり、エステを朝は女性用パウダールームとしてお使いくださいとか、松江出雲は女子旅向けによくよく考えられた宿が多いな、と思う。大浴場にアイスクリームもあった
湖沿いを歩いて、美術館に向かう
島根県立美術館は夕陽がきれいな美術館、とばかり有名だけど…
コレクションもいいよねぇ。クールベの波に、デュフィの熱海…じゃないニース、
洋画ばかりじゃなく、浮世絵も写真も陶芸も良いのだ
どんよりとした昭和18年の仏印風景があり、これは戦争画と同じようなタッチなんだけど
さらに隣に昭和19年の、これは撮影禁止だったがシャープな暗さの風景画にとても惹かれる。そして松本俊介、という並びが良い
浮世絵のコレクションは著名蒐集家からの寄贈が大きくあり、写真も寄贈でフランスの写真が体系的に揃っていて、今回は河井寛次郎展もやっていて、民藝のいかにも河井寛次郎以前のものなど、とても面白かった。
もちろん、有名な夕陽も良いですよ、島根県立美術館。
宍道湖に沈む夕景を、彫刻と一緒に眺める。お店の予約もあったから、夕陽、というには早い時間に昨日は去りましたが。
彩雲堂に寄ってお菓子を買いつつ移動し…
歩いて
本日の目的地、「やまいち」であります
予約してやってきたけれど、それほど混雑はしていなかった。しかし、来週の4連休は、ずっと予約でいっぱいだそうで。
この店はですね、何もかも間違いが無い。まず、かんぱち平目あじさざえの刺身盛りがどれもこれも旨味山盛り
からの、〆鯖。
境港の新鮮なサバが、生での美味しさとギリギリのせめぎ合いで〆てあって、ちょっとお目にかかれない素晴らしい〆鯖。なんだこれは。
ほうれん草の胡麻和えのほっとする良さ、肉豆腐のボリュームと安定感からの
甘鯛の塩焼き。
ふっくら焼けた甘鯛が、焼き魚ってこんなに美味しくできるのか!という驚き。昨日ののどぐろの塩焼きの良さが上書きされてしまう…。
豊の秋のぬる燗の何にでも合ううまさ
おでんは卵焼きのふんわりした良さ、旨味が詰まったつみれの概念が変わるつみれ
そしてのどぐろの煮付け!焼き魚の良さの新発見のあとに、煮魚の良さの新発見がさらにやってくる。
もう笑うしか無い煮付け。2人で語彙を失って突き続ける。
「めし汁・漬物」を頼めば、山盛りの品格のある蜆汁にごはん、漬物も山のように。
そしてね、のどぐろの煮付けは汁にしてくれて、これがまた悶絶もの。
あれだけの煮付けがさらにこんなに化けるなんて。散々食べたのに、ごはんをお代わりして、お腹がはちきれそうになるのでした…。
はあ、幸せだった。ごちそうさまでした…
幸せな気持ちで、夜の運河沿いを歩いて
お宿に戻り、温泉に入って、おやすみなさい…