日本では2020年の東京オリンピックに向けて、新国立競技場の設計がザハ・ハディドに決まって以来、その『アンビルドの女王』と言われるとんでもない設計を巡って、激論が行われている。そんな中、お隣の韓国ソウルでは、ザハ・ハディドが設計した『東大門デザインプラザ』が完成、今年の3月21日にオープンした
東大門デザインプラザ(DDP)|東大門(ソウル)の観光スポット|韓国旅行「コネスト」
躯体が出来上がったのは2年くらい前らしく、実際にオープンするまでかなり時間を要し、当初予定よりも相当膨らんだ工賃、遺跡の発見などなど様々な議論を呼んでいるらしい
新国立競技場の設計者、ザハ・ハディド氏が韓国に造った建物もすごい
というわけで、ソウルに行くからには見にいかにゃなるまい、と行ってきた。地下鉄を東大門駅で降りると、すぐに東大門が見える(工事中で覆いがありましたが)
ほいでもって、そこから南のほうを見やれば、なにやら銀色の建物がすぐそこに
数分歩けばすぐに東大門デザインプラザ
建設中に朝鮮王朝時代の遺跡、水路の水門がみつかったとのことで、その遺跡も復元されている
とにかく、どこをみても直線が無い、曲線ばかりのデザインと、馬鹿でかさと、どこが何階だかよくわからない構造に圧倒されながら、ぐるぐる
出入り口はあちこちにあるんだけれど、外側から階段を上って、一番最上階までまずは行ってみることをお勧めする
ここから入ると、内部にはSF世界のような階段、そしてながーい白い通路があり、その通路沿いに、韓国人デザイナーのミュージアムや、韓国のデザインについての博物館が並んでいる
東大門デザインプラザの名前のとおり、ここはアジアの最先端デザイン発信地を目指して作られたところで、内部ではミュージアムのほか、コンベンションセンターやイベントスペース、ショップなどが点在している。しているんだけれど、とにかく構造がわけがわからないので、迷います…
あちらの出口、こちらの入口、出たり入ったりしていると、わけがわからなくなってくるのだった…。ちなみに行くときは東大門駅から歩いたけれど、地下で東大門歴史文化公園という駅ともつながっていて便利です
とにかく、これを作るのは大変だったろうなあ…というのと、これからメンテナンスしていくのが大変だろうなあ…という考えばかりが浮かぶ建物だったけれど、これがビルバオのあれみたいにお客を呼べるランドマークになるのであれば、お安いものなのかもしれない。今のソウルの街にはそれぐらいの熱気というか、気概があるということなんだろう。難しいことはともかく、馬鹿建築愛好家におかれては、ソウル近いのできれいなうちに見ておくべし!と思うのでした。内部をぐるぐる歩く分にはお金もかかりません