日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

元祖のよさこい祭りはともかく

1991年に始まった、YOSAKOIソーラン祭り
ttp://www.yosanet.com/yosakoi/(リンクフリーじゃない!)
そして、全国各地に増殖する、YOSAKOIソーランみたいなものの数々。東京や横浜でもこんなに。
http://www.yosakoi-harajuku.com/
大江戸舞祭りの参加について|約束事を徹底解説 | 大江戸舞祭り
http://www.hamakoi.com/yokohama_carnival/
踊っている人達はさぞ楽しかろうと思うんだけど、これって、オタクやモヒカン族が仮想敵として認識するところの「DQN」「ムラ社会」とほぼ等価だと思うんだ。

メモ(あとでまとめます)

・生物学的に「美人とDQNが優位、あとの非モテは淘汰されて当然」が真実でも良いと思う。だけど、人間の社会は本来淘汰されるべき弱者を「福祉」とか「人権」とかいう名目で保護しているわけで、じゃあ恋愛弱者も福祉して守ってくれよ、という言説?
福祉、人権という名目で弱者が保護されるのが「生物学的にも」優位と言える理由があるのか。あるとすれば、恋愛弱者がそのままで保護される理由も生物学的にあるのか。
・残すべき遺伝子の範囲は、動物なら「自分」「親族」だったのが、人間なら「地域共同体」や「国家」になるのか。なり得るのか。残すべき範囲の差が、「福祉」「人権」が出現した理由?あるいは、遺伝子を残すために依存すべき組織がより大規模になってきたことで、その組織を選ぶ、支持する基準としての「福祉」や「人権」?
・キモイと思われることそのものを拒絶するのか、それを公言されることに腹を立てるのか、あるいはそれは真実のはずなのに「大切なのは内面です」とかいうお為ごかしに腹を立てるのか。

久しぶりに横浜

昼過ぎまで家でうだうだ、だらだら。部屋を片付たが、片付けては散らかるので賽の河原の石積みたいなもんだね。ひとつつんではおやのため〜。
昼飯くってから、ちょっとぶらりと横浜へ。日本大通り駅で降りて、県民ホールに向かう。昨日、献血センターで坪内祐三のコラムを読んで、「県民ホール6階のレストランがイイトコロらしい」と知ったから。その名も「英一番館」。3時過ぎの店内は閑散としていて、勝って知った感じの大人が数組。一人で飲むにも良さそうだ。とにかく、山下公園方向に広い窓が開いていて、羨望が抜群。すばらしい眺め。

窓際の席に通されて、一人、エビスの黒ビールを飲んだ。小瓶で500円。他、コーヒーは400円、ケーキセットで1000円。ちょっとしたつまみもあるし、夜はちゃんとしたレストランになるようだ。
店内の雰囲気もいい。豪奢ではなく、かといってチープ過ぎず。微妙に草臥れたレトロな感じが落ち着く、まさに昼下がりに一人で飲むのが似合いそうな店。若いカップルだとちょっと馴染めないかも。

これはいい、また来よう、とお店を出る。県民ホールの地下では、海外の写真家に日本各地を撮らせる、という写真展をやっていた。

北仲BRICK&北仲WHITE

山下公園をちょっとぶらぶらし、日本新聞博物館がある建物に横浜都市発展記念館なんてあったのか、と発見し、日本大通りオープンカフェが出ているのを眺めつつ、横浜地方裁判所の建物が新しくなっているのに驚き、馬車道方面へ。横浜もたまに来ると面白いね。つうか、綱島に住んでいるのに東京ばっかり行くからなあ。
BankART1929Yokohamaのホールでは何かのイベントをしていたみたい。本売り場だけ覘き、『芸術批評誌【リア】』の9号と10号を購入。今年の初めに出ている号みたいだけど。名古屋の芸術批評誌らしい。9号の特集は万博で、巻頭対談が押井守五十嵐太郎押井守が語る「めざめの方舟」』。
それから、目の前のここへ。
北仲BRICK

北仲WHITE

これがどういうものなのかについては、詳しくはdigmさんの日記を読んでいただきたいのだが
http://d.hatena.ne.jp/digm/20050703#p2
要するに、森ビルが、取り壊す予定のビルを期間限定でアーティストとか建築家に安く貸すよ、という話なのである。
北仲WHITEのほうは自由に出入できる雰囲気だったので、お邪魔させてもらった。古いオフィスビルにほとんど手を入れることなく、そのまま部屋単位で貸している雰囲気。建物はかなり複雑、というか、非対称な面白い構造になっている。





階段には材木が山積みになってたり、それぞれのアトリエの前にはペーパーが置いてあったり。みかんぐみのアトリエには、ほんとにみかんが置いてあった。本物かは知らないけど。空いている部屋も。

フロアマップによれば、横浜国大の建築で使っている「309」のはずなんだけど、なんでこんなにがらーんとしているんだろう。使うときだけ道具を持ち込むのか。

それ以外の部屋は、もう「住み着いている」感が強い。到底、入居してから2ヶ月程度とは思えない落ち着きっぷり。来年の10月でみんないなくなる、というのが想像できないのだが、しかし、2ヶ月でこれだけ落ち着ける、ということは、出て行くときもあっという間にがらんどうになるのだろうか。
利用されているのは手前のこの二つのオフィスの建物だけで、奥にある本当の倉庫は、しっかり囲いに覆われていて、何かに利用するつもりもなさそうだった。何かに利用するつもりなら、こっちのほうが面白そうだけど…。


その後、みなとみらい方面に歩いて、結婚式の二次会かなにかだろうか、船を出して騒いでいる人たちがいたり、

大道芸人がお客さんをわんわん沸かせているのに感心したりしてから、電車で帰宅。

賄賂は悪くない。あと、公務員の給料は安い

族議員の人とか、郵政民営化に反対する人が叩かれたりしてますが、政治家なんてクリーンだからいい、ってもんでもないでしょ。私は小泉純一郎はある部分で支持してますが、「あいつに核のボタンを握らせたら押しかねない」って自民党の言説もなるほどな、と頷けるわけで、どこともシガラミのない政治家なんて本物のキチガイかもしれないよ。
皆で理想に燃えて清廉潔白で戦争に走る社会よりは、汚職と汚濁にほどほどにまみれててなんとなく平和に暮らす社会のほうがいいと思いますよ。もちろん、外敵の侵入とは戦わないといけないですが。
いまの道路族とかの賄賂の何がいけないかというと。田中角栄のころは、道路を作るってのは日本全体の国益に叶っていた訳で、例えば道路を作るために100億の税金が使われて、それがまるまる、ではないまでも8割方が国益に叶って使われて、そこから政治家が1億ちょろまかす、だったらたいした問題じゃないわけです。
それが、本来の目的が転倒しちゃって、1億ちょろまかすために100億の税金を使って、国益に叶わない道路を作る。こうなると問題なわけで。吉野家コピペ風に言うなら、おまえらな、1億やるから何にもせずに黙ってろと。無駄金100億使って1億懐に入れるぐらいだったら、なんにもしなくていいから1億やったほうがマシです。そうしないと、労働人口が建設業に固定化されて、産業構造の変化にも支障をきたすし。とにかくいろいろ最悪。
とにかく、政治家の皆さんに置かれては、産業構造の改革、労働人口をきちんと流動させる方向で新しい賄賂の口を見つけてください。お願いします。
あとね、国会議員とか有能な官僚とかには、もっと給料上げてもいいんです。今は安すぎる。公務員の給料が高いってのは、無駄に多い現業系の職員が年功序列で沢山貰っているのが問題なんで。中央官庁の官僚は、外資金融とかベンチャーとかと天秤にかけて就職先を選ぶような人を惹きつけてリクルートしなきゃいけないんだから、もっと沢山給料上げるべき。
国民的には、「あいつらは毎日信じられないような重圧に耐えて、胃が痛くなる思いをして、死ぬほど働いているんだから、高給を貰って当然だ」ってコンセンサスさえできればいいわけでしょう。給料沢山貰って良い暮らしして、しかし血反吐を吐くような思いで国のために働いてもらわないといけない。
というわけで、政治家の皆さんも公務員の皆さんも、頑張ってください、ってどういうまとめ方だ。