日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

原罪としてのマクドナルド

6時起床、テレビ見ながら朝飯。小林麻耶の服装がすごく変。綱島から東横線で渋谷、銀座線で外苑前、客先で打ち合わせ。オサレなところに事務所があって結構なことである。会社帰りに遊びに行きやすかろうな。終わって、再び銀座線で渋谷、東横線で菊名、横浜線で会社の最寄り駅に戻る。昼飯を、何ヶ月ぶりか、のマクドナルドへ。
マクドナルドが好きかと言われれば、どちらかというと嫌いなほうであるし、『ファストフードが世界を食いつくす』も読んだ。しかし、3ヶ月に一度くらい、突然、無性にマクドナルドに行きたくなることがある。口の中をあの正体不明の脂っこさで満たしたくなる。そして、いつも、「ああ、やっぱり不味かったなあ、食べるんじゃなかった」と後悔するのである。必ず。なんなんだろう、これは。
思うに、「所詮、エコだのスローフードだの言っても、自分は地球環境を汚して自然を食いつぶしている罪深い存在であるのだ」という厳然たる事実を確認するために。先進工業国の人間として生まれながらにして持つ原罪を確認して、十字架を背負うためにワタシはマクドナルドに行くのかもしれない。なんちて。ちなみにワタシはエコだのスローフードだの言いたてる人間は信用しませんが。
今日は初めてマックグランというものと、ポテトのMとジンジャーエールを注文し、食す。いまさらマクドナルドの味を論じてもしょうがないのだが、言わせて欲しい。マックグラン、なんですかこれは。どんなに頑張っても、マクドナルドは、あのジャンクとしか言いようが無い味から逃れられるはずが無く。「チクショー!脂っこくて体に悪そうでうめえなあ!でもやっぱりまずいなあ!」という、マゾ的快楽というか、とにかくジャンクとしての寸分狂うことの無い矜持を持っているからこそ意味があるのだ。しかるにこのマックグランはなんだ。どこかに媚を売るような、右顧左眄しているような、思い切りの足りない味付けで、しかしながら結局はマクドナルドの領域から一歩も出ていない。マクドナルドたる誇りを失っている。こんな味は許せん。もう頼まない。*1
憤怒止まずに、しかしとりあえず腹はくちくなって会社に戻って、8時まで仕事して帰宅した。

*1:フィレオフィッシュは、マクドナルドなりの魚に対する解釈というか哲学があるし、何の魚かわからない怪しさがまた魅力的だから良いのだ