日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

で、これは私信込みで

学生の頃、永田町の某国立図書館でアルバイトしたことがある。まあ、なんというか、見事なまでのお役所ぶりで辟易したのだが(労働効率の概念の無さ、時間管理の好い加減さ、予算消化への執念など)施設そのものは面白かった。時間の空きが出来ると、書庫の本をいろいろと読ませてもらったものだ。もちろん、エロ本から漫画雑誌のバックナンバーからロリヌードからなんでもあるわけであり。あくまでも、出版元が献本していれば、の話だが。
書庫の一角に、いかにも「このコーナーは見なかったことにして処分してくれ」と言わんばかりのコーナーがあり、北朝鮮礼賛本とか微妙な本が並んでいた。その中の本に、「農民と座談する金正日」の写真があり、いくらなんでもこれは無いだろう、というほどの稚拙な合成技術に驚愕、大爆笑した記憶がある。
それから、あれだけ貴重な本を集めているはずなのに、セキュリティの杜撰さにも呆れた。具体的に説明すると不味いので書かないが、ある1箇所さえ突破できれば(ごく初歩的なソーシャルエンジニアリング的手法で)、書庫の本はほとんど持ち出し放題だったぞ。そして、実際、けっこう持ち出されている印象を受けたのだが。今は改善されていることを祈る。