日毎に敵と懶惰に戦う

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ギャラリー・間「佐々木睦朗展 FLUX STRUCTURE」

軒先から眺める庭=小石川植物園は緑もいよいよ濃く、ベンチで暫し休んでから出発。茗荷谷駅に戻り、後楽園、溜池山王と乗り継いで乃木坂に下りる。ギャラリー間の「佐々木睦朗展 FLUX STRUCTURE」へ。
佐々木さんは構造の人で、せんだいメディアテークとか金沢21世紀美術館の構造を担当した人。壁や柱を極力省いた構造物や、曲線を多用したデザインの構造物を、数学的な解析で現実化する人だ。特に、構造にかかる負荷を分散化、均一化させる過程を進化論的に追及して…と書きながら自分でも理解していないのだが、とにかく「最も強い形を追求したらハニカムになった」「最も美しい形を追求したら黄金比になった」的に、有機的な建築物を作り出しちゃう人だ。わからんけど。
構造の解析の過程と、それによって形成される(進化する)形態の変遷が大層おもしろいが、近所の工務店のおっさんに施工を頼んだら、「危ないから床と屋根をまっすぐにしてやったよ。ついでに柱も余分につけといたから」と言うような悲しい事態になりそうで大変結構であった。同じ建物内の書店で、買おうと思いつつなんとなく躊躇していた「建築MAP東京mini」を購入。

建築MAP東京mini

建築MAP東京mini

建物を出て、目の前に広がるTokyo Mid-town Projectは工事が随分進んでいた。