日毎に敵と懶惰に戦う

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常設展と、『アウグスト・ザンダー展』も

チケットは650円(割引券を持っていれば600円)で、常設展と特別展の分もくれるので、こちらも見学。常設展では横山大観の「生々流転」を半分だけ展示してあり、残りの半分を展示する来月分の入場券もくれた。サービスのいいことである。雨が、川になり、再び空に戻っていくまでの流転を描いた巻物で、横山大観にしては、力強さというよりも、流れるような美しさの作品。常設展のほうでもドイツ関係の作品が結構おおく、ゲルハルト・リヒターの不可能物体の写真とかあった。
アウグスト・ザンダーは、1930年ごろに、ドイツのさまざまな職業の人のポートレートを撮り続けた人。とにかく、大学教授や国会議員に始まって、農夫、職人、清掃婦、失業者に至るまで、その面構えの威厳に溢れ立派なことよ。自分の職業に対する誇りがにじみ出ている。あんまり人物写真って面白いと思わないんだけど、これは感心した。
工芸館のチケットも一緒に貰って、こちらはちょっとパスしたけれど、とにかく600円でお腹一杯になれて、大変満足度の高い展覧会であった。