駅で買った「SPA!」。坪内祐三と福田和也の対談に康芳夫登場。この対談、自分の知っている話題になると途端に底の浅さが露呈されたりして、まあ概ね、全般としてそういうことなのかもしれぬ、と予想できるのだが、酒場の与太話でこういう質（タチ）の会話が出来たらいいなあ、という一種の憧れ、というか期待が読ませているのだと思う。中川八洋が俎上にあげられて散々馬鹿にされていたが、しかし中川八洋センセイ、最近の皇統論といい、ダーウィン批判といい、ちょっとトバシ過ぎじゃあありませんかね。
おちまさとプロデュース「社長の腹」という連載があって、毎回、新興企業の社長招いて、社長御用達の店で人生を語らせたりするんだけど、いや、おちまさとって時点でお笑いなのだが、相変わらずのサングラスなのだが、この社長御用達の店も大概だ。わかりやすい高級素材と能書きでびっくりさせるのと、妙に凝った料理法でわけわからなくしてしまうのの二本建て。値段は一様に中途半端にフザケタ高さ。もうちょっと背伸び、というか矜持のあるスノッブさを持てないものか。新興の金持ちはそんなに無教養なのか。
あと、おちまさと。おちまさとは、自分に向けられる世間の視線に対して、どの程度自覚的なのだろうか。自覚していたらあの稼業は続けられないだろう、という気もするし、自覚してあの立ち居振舞いができてこそのプロ、という気もするし。おちまさとが、名前を「おちまさとw」に改名したら、私はしばらくはついて行くかも知れない。
