日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

まずは原美術館へ

8時起床。先週は疲れた。家でだらだら過ごし、11時半頃にお出かけし、大崎から徒歩で原美術館へ。束芋の「ヨロヨロン」へ。
束芋の作品に最初に出会ったのは横浜トリエンナーレの「にっぽんの通勤快速」であった。今回の展示では、それよりもっと前の作品の「にっぽんの台所」も展示されていた。一貫して、その作品作りの手つきは変わらないのだが、オリエンタリズムに訴えるようなところが大きかったり、理に落としがちな以前の作品に比べ、近作は、どんどん、根源的な、生理的な部分でダメージを与えそうな作風になり、視線が冷徹になっている。
今回展示されていた「真夜中の海」はそんな、気持ち悪いながらもあっさりした作品であった。で、「公衆便女」のほうは、ねっとりとしたまさに束芋、な作品であり、繰り返しのシツコサもタマラナイ。そして相変わらず、舞台装置を含めた、作品の見せ方は上手いなあ、と思うのであった。
そうそう、朝日新聞の夕刊に連載中の、吉田修一の「悪人」の挿絵を描いているんですね。朝日とってるんだけど、連載小説なんて読んだこと無いから気がつかなかった。こんど見てみよう。