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村山談話についての安部発言の報じられ方

日本経済新聞

安倍官房長官歴史認識村山談話の精神引き継ぐ」

 安倍晋三官房長官は7日の記者会見で、歴史認識に関する1995年の村山富市首相談話について「政府として出した談話で、基本的にはその精神を引き継いでいく」と表明した。同時に「政権ができる時にそういう認識をさらに示す必要があるのかという気がする」と述べ、首相に就任した場合に自らの歴史認識を談話の形で示す考えはないことも強調した。
 安倍氏は「先の大戦で多くの国々に大きな被害を与え、傷跡を残したことに対する率直な反省の中で平和で民主的な国をつくってきた」と指摘。そのうえで「戦争の歴史的な評価や原因については歴史家に任せるべきではないか」と語った。 (22:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20060908AT3S0701A07092006.html

朝日新聞(社説)

安倍発言 村山談話を葬るな

(前略)
だが、次の首相の座をほぼ手中にした安倍晋三官房長官は、この談話がどうもお気に召さないようである。
 きょう告示される自民党総裁選に向けた報道各社のインタビューや、官房長官としての記者会見で「次の政権で村山談話を踏襲するか」と繰り返しただされたが、答えはあいまいだった。
 談話に盛り込まれた「植民地支配と侵略」をどう評価するかを聞かれても「歴史家に任せるべきだ」と口を濁した。
 「自虐史観」を批判する議員グループで活動してきた安倍氏である。日本の過去の行為を「侵略」と認めたり、詫びたりすることは避けたいのかもしれない。よりあいまいな表現の戦後50年国会決議でさえ、安倍氏は採決を欠席した。
(後略)
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#syasetu1

産経新聞(社説)

村山談話 正すべきは意を尽くして

 自民党総裁選を前に、安倍晋三官房長官は平成7年の村山富市首相談話について、「戦後50年を機に出された歴史的な談話だ」としたうえで、「戦争の歴史的な評価は歴史家にまかせるべきだ」と語った。
 安倍氏は次期政権の課題などを聞かれた6日のインタビューでは、村山談話にこだわらず、新政権として歴史認識を打ち出す可能性も示唆したが、7日の会見では「政権が変わるたびに、いちいち談話は必要ないのではないか」とも述べた。村山談話に対する安倍氏の微妙な思いがうかがえる。
http://www.sankei.co.jp/news/060908/edi001.htm

読売新聞

「率直な反省の中で平和な国造った」安倍氏が歴史認識

 安倍官房長官は7日の記者会見で、先の大戦(昭和戦争)に関する歴史認識について「国民の多くが塗炭の苦しみの中にあり、多くの国々の国民に対して大きな被害を与え、傷跡を残した。そうしたことに対して、(日本は)率直な反省の中で平和的な国を造ってきたとの認識を持っている」との考えを示した。
 その上で「戦争についての歴史的な評価は歴史家に任せるべきだ」とした。任せるべき具体的な対象として「戦争(を始めたの)はどういう原因だったか、どういう相互作用があったか、例えば国策の決定とかかわりがあったか」と例示した。
 戦後50年の1995年に閣議決定した村山首相談話について、「政府の(考えを)内外に対して出したものだ。基本的にその精神を引き継いでいく」と強調した。
 一方、先の大戦に関して中国や韓国が謝罪を求めることに対して、「中国や韓国に(日本に対する)刺激的な言葉を言わせようとしているよこしまな人々がいるのも事実だ」と指摘した。
(2006年9月7日23時10分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060907i213.htm

毎日新聞

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