日毎に敵と懶惰に戦う

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9条ネット関連いろいろ

参議院選挙に向けて、憲法9条を守るために大同団結しよう!という確認団体が創設されているようです。

第21回参議院選挙にむけ確認団体9条ネット」(略称「9条」)が発足しました。
憲法を生かし、改悪を阻止する」ことを唯一・最大の公約として、まずは私たち自身が共同し比例選挙に挑み、国会議員を送り出そうということです。
希望を絶やさず、政治を自分たち自身の手で動かし、戦争への道にストップをかけましょう。賛同される方の参加をお待ちしています。

http://9jo-net.org/

で、この9条ネットが、比例代表での当選を目指して、共産党社民党に共同の確認団体の結成を呼びかけたんだけれども。

世論調査のたびに、出る結果は、支持率は、共産党2%、社民党1%という状態で、2004年の獲得票もそのままのパーセンテージでした。このように、護憲派がバラバラでは、自民、公明の改憲派を喜ばせるだけです。このような事態を克服するには、「憲法9 条を護り、改悪を阻止する」ことを最大の統一公約として、護憲勢力が共同して比例選挙に挑み、国会議員を送り出すことです。憲法擁護、9 条改変阻止のためには全てをのりこえて共同するしかありません。

http://9jo-net.org/topics/news/070428moshiire.pdf

社民党からは割合丁寧に断られ

5月7日に社会民主党国連合の日森副幹事長から電話で、前田知克弁護士に回答がよせられました。その内容は「もう党の方針は決まっているから、いまさら変えられない」ということでした。
そこで5月12日の9条ネット全国世話人総会で、これ以上の社民党への働き掛けを断念することにしました。
なお、選挙区においては、要請があれば社民党をはじめ護憲派の候補者を推薦・支持することはいうまでもありません

http://9jo-net.org/topics/news/070524_kaitou.pdf

共産党

別紙のような文書による回答が日本共産党中央委員会名で寄せられました。
なお、この回答は予断と偏見に満ちたものですのですので、あらためて9条ネットとしての見解を表明したいと思います。

http://9jo-net.org/topics/news/070524_kaitou.pdf

この『見解』についてはまだ発表されていませんが、共産党の回答はこのようなものでした

9条ネット

参議院選挙での「協力・共同の協議」をしたいとの文書をうけとりました。要請は、お断りいたします。
「平和共同候補」問題にかかわっては、昨年5月20日付「しんぶん赤旗」に前文掲載した「参院選での『平和共同候補』を求める運動について」の党見解があります。全文を同封いたしますので、ご覧ください。そこで、9条運動と「選挙協力」についての私たちの基本的な考え方を説明しました。また、「市民運動」を名乗るこの運動が、新社会党の応援団ではないのかということも率直に指摘しました。その後の事態は、この指摘を裏付けています。
以上、ご返事いたします。

2007年5月7日

http://9jo-net.org/topics/news/070501jcp.pdf

おお、なかなかに喧嘩腰w。共産党は自党のwebページでこんなことを

2007年5月1日(火)「しんぶん赤旗

9条ネット」とは どんな団体ですか?

〈問い〉 参院選にむけて「9条ネット」という団体が動いています。どんな団体なのですか?(東京・一読者)
〈答え〉 「9条ネット」とは、ことし2月に「憲法擁護」を看板にして、参院選にむけて立ち上げられた政治団体です。しかし、その実態は新社会党委員長らを国会に送ろうという運動団体です。第一次公認予定候補は、栗原君子新社会党委員長や新社会党九州ブロック協議会政策委員長の経歴をもつ人など三人です。
(中略)
9条ネット」と新社会党は、先の東京都知事選で浅野史郎氏を支援しました。浅野氏は、改憲勢力である民主党が支援した候補者であり、マニフェストにも「憲法」の言葉がなかったことは周知のことです。
新社会党は、「部落解放同盟」(「解同」)と密接な関係があります。
(中略)
解同」は、“部落民以外はすべて差別者”という間違った立場から、不法な「確認・糾弾」路線をとり、日本の民主主義にとって決定的な害悪を流してきました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-05-01/20070501faq12_01_0.html

『一読者』の質問に答えて見解を発表、というあたり、機関紙だなあ、とニヤニヤしますが。どうも、新社会党共産党の対立とか、解同関連とか、いろいろ遺恨を引きずっているようです。以前に、新社会党からの共闘要請を断っている声明があります

「政党間共闘の条件は存在しない」共産党新社会党の申し入れに回答

日本共産党浦田宣昭幹部会委員・国民運動委員会責任者(憲法改悪反対闘争本部事務局長)は六日、党本部で新社会党の石河(いしこ)康国副書記長に会いました。昨年来、新社会党から「憲法改悪阻止の共同の可能性について、率直な協議」のために、社民党を含めた三党の窓口をつくってほしいとの申し入れがあったのに対応したものです。
 浦田氏は、以下の三つの理由をあげて、新社会党との政党間共闘の条件は存在しないと回答しました。
 ひとつは、新社会党が人事構成や運動方針などで明らかなように、不法な「糾弾路線」で日本の民主主義に決定的な害悪を流しつづけてきた部落解放同盟(「解同」)と密接な関係にあることです。同党委員長の栗原君子氏は「解同」と一体の新社会党広島県本部委員長であり、「解同」は、今日でも大会の運動方針その他で日本共産党への不当な反共攻撃をおこなっています。
 第二に、新社会党綱領では、日本共産党を名指しした事実に反する不当な攻撃がおこなわれていることです。同綱領では日本共産党について、「『国旗・国歌』の法制化を認め」「日米安保条約問題の凍結を打ち出し」とか、「党の利益を階級全体の利益や大衆闘争や少数者の人権よりも上におく体質をもっています」などとのべています。
 第三に、新社会党の「憲法改悪阻止の共同」なるものが、社民党共産党の政党要件を国政選挙で活用しようとする極めて党利・党略的なものであることが同党の基本方針などで明らかになったことです。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-01-07/2006010704_03_0.html

もちろん、『新社会党とべったりではない』という意見も

9条ネットの誹謗中傷をする共産党の「ヤキモチ」はみっともない

一応だが9条ネットというのは「市民の声を吸い上げる」という性質の市民運動としての体をなしている。
確かに「新社会党」との繋がりは強い部分があるとは思う。しかし、9条ネットからの公認候補は「公募」である。
(中略)
同じ護憲勢力の仲間ではなく、自分の地位を脅かす敵と「頭から決め付けて、予断による偏見からの、足を引っ張る材料だけを見ようとしている」としか思えない。
本当の意味で庶民のためという「庶民重視」から考えれば、党利より同方向の勢力が拡大する方が結果論として「良い」という事もあるのだろうが、完全に組織の都合(党勢拡大が最優先)との「党利党略」に捉われてしまっているのだろう。
非常にみっともないし、かつ、幻滅である。

http://ameblo.jp/wayakucha/entry-10034894635.html

9条ネット』は画期的な政治運動だ!

9条ネット』って、新社会党の別機動隊じゃないの??
 全然違います。(笑)
 先にも触れましたが、『9条ネット』には、新社会党の他に、キリスト者やエコロジストなど、さまざまな違う世界観をもった方々が参加されています。新社会党もまた、憲法9条堅持の立場から、参加しているのです。
 ちなみに、これが、日本共産党の、『9条ネット』への見解です。
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-05-01/20070501faq12_01_0.html
 しかし9条ネット新社会党は、このような反論・障害にも負けず、社民党および日本共産党の、護憲政党に共闘を呼びかけています。
(中略)
市民・有権者からの、『護憲派勢力の共闘・大同団結を』の声が大きくなれば、日本共産党も変わるはずです。その声を届けるためにも、まず、共闘を呼びかけている、この『9条ネット』を大きく育ててみませんか??

http://blogs.yahoo.co.jp/nithica84/11769899.html

で、こういう話題になると、当然、都知事選の浅野擁立周辺で大変に盛り上がっていたAMLはどうなってるかなー、とワクテカになるわけですが…ぜんぜん、話題になっていないなー。あそこでは話題にならないようなことなのかな。あっち方面の群雄割拠の様子は、まだまだわからないです。
それにしても、新社会党かあ。小選挙区制の導入のときに社会党から造反して、連立政権の法案に反対した人たちですよね。結果的に、自民党に譲歩せざるを得なくなり、自民党案寄りの法案になってしまった、という経緯しか、思い出すことはありませんね。
あの時、結局『小選挙区300、比例代表(地域別11ブロック)200』で成立しましたが、新社会党の造反が無ければ『小選挙区274、比例代表(全国区)226』で成立していて、小政党にはもっと有利になっていたはずなのにね。
結果的には、衆議院において

護憲勢力が共同して比例選挙に挑み、国会議員を送り出すことです。憲法擁護、9 条改変阻止のためには全てをのりこえて共同するしかありません

がより難しくなる結果に。(まあ、いろいろ言い分はあるでしょうが)