日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

権力者を嗤う演芸が育つ素地が無かったんだから仕方ない

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/865380.html
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50695135.html
『人権侵害』だとか『名誉毀損』だとか『不敬罪』だとか言う人は、まあ放っておいて。そりゃ、なに言おうと表現しようと自由なんですけれども、これは思想信条の問題ではなくて、品性の問題、あるいはセンスの問題でしょう。センスがとても悪い。というか古い。戦前の炭鉱の組合の演芸会ででも披露したら拍手喝采かもしれないですね、レベル。
でもねえ、これはしょうがないですよ、こうなっちゃったのは。何にしろ、芸事は大勢が参入して切磋琢磨して磨かれて時代についていったり時代の先を行くものです。かつてのソビエトみたいに、『偉い人を嗤う』という技術が磨かれる素地が沢山あれば見事なものが出てくるでしょうけれど、日本のような状況ではしょうがない。(だから、中国や北朝鮮には物凄いアングラ演芸が発達しているのでは、と密かに期待してるんですが)
そりゃ、まあ、見過ごしちゃいけない抑圧されたマイノリティの問題は沢山あるし、そういう問題に取り組んでいる人は尊敬するけれども、大状況としては、革命を必要とする状況は戦後の日本にはほとんど無かったわけでしょう。『そりゃまあ不平や不満はあるでしょうけど、今この国で反乱を起こさなきゃならんような理由が例え一部であれ』ありますか、ってなもんです。
だから、日本にはこの手の演芸が発達する素地が無かったわけで、こりゃもう、しょうがないわけです。
ただ、心配しなくても良いと思うのは、今後、徐々に抑圧的な社会になりそうな予感なわけで、そんな中で、きっと、この手の演芸は急速に発達すると思います。