日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

TOKYO CONTEMPORARY ART FAIR 2008

7時起床。朝のうちはまだ曇り空だけれど、だんだん寒くなって雨も降りそう。家事済ませて、11時前に出かける。新橋から歩いて数分、東京美術倶楽部で開催される『東京コンテンポラリーアートフェア2008』へ。去年アンケート書いたから、招待状くれたんですかね。
http://jpn.tcaf.jp/
2フロアに渡って、50近いギャラリーが展示。気になったものをいくつか。レントゲンヴェルケは内海聖史があったけど、荒川眞一郎のセーターがキャンバスに溶け込んだ絵画、それからあるがせいじの精巧な模型のような額が。となりのギャラリーSIDE2、花澤武夫のドローイングがじわじわ良い。というかすごくいいかも。ムラタ有子の不敵な動物もちょっと良い。YUKARI ART CONTEMPORARYの、施井泰平の新潮文庫の背表紙を集めた作品、執念系。ただしこの手のにありがちな、ありげな意味がまったくないのがなんかいい。伊藤遠平の人物がざわざわと良い。西村画廊の全光栄の作品も執念系。なんだ執念系って。
ギャラリーアートコンポジション、桂典子のすごく気持ち悪い顔顔顔なビーフシチューや寿司の絵、ただたんに気持ち悪いだけなのかなんかなんなんのか反芻してまた気持ち悪くなる。文京アートの安田梓のメイドさんの絵、屈託と陰影が無さ過ぎて逆に混乱する。4階はこれくらい。
3階に下りて、彩鳳堂画廊の池田舞子の猫をモチーフにした花札みたいなの、好きだけど、こういうイラストレーターというかグラフィックデザイナー的な人の作風ってどうなっていくんだろう。Yoshioka Inoue Galleryで柴田敏雄の写真、ダムの写真が美しい。写真美術館の展覧会、12月13日からなので是非行こう。アートデータバンクの小飯塚祐八のちょっと思わせぶりな絵、思わせぶりだけどちょっと好き。こっちみんな。ギャラリー サン ギョームのさとうかよのぬいぐるみを使った作品、アネット・メサジェをちょっとデジャヴ。キモカワ系。
新生堂で千住博の、蛍光塗料を使った作品展示。暗闇で光る。UM Galleryの、PARK,Sang Hee の、キャンバスに塗られた一色とそれをモチーフにして繰り広げられる絵画、一色の広さが不安を誘う。結構好き。ファーブル芸術研究所、末むつみの、ぐるぐるとにょきにょきな作品、今日見た中でいちばんよかったような気がする。ギャラリー玉英の野口哲哉のは、猫や戦国時代をモチーフにした設定厨的お遊び系、となりのコバヤシ画廊に岡村桂三郎の作品を切り売り?したもの。鎌倉の展覧会は今日までだったか。
そんなこんなで1時間30分くらい。結構興味深いのが多かった。というか、すごく面白かったかも。お値段的にもお手ごろな作品が多かった。そして、人によって興味惹かれるものはぜんぜん違うよなあ、と、改めて感慨。これは前日に行った方の感想
http://d.hatena.ne.jp/mcmlxxx/20081123#p1