日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

山手の良いカフェ『ZAIM CAFE ANNEX』

最初“隠れ家”とか書こうと思ったけど、こそばゆくなったのでやめておいた。本牧から本牧通りを通って、トンネルを潜らず山の上へ。イタリア庭園の近所に、『ZAIM CAFE ANNEX』がある。石川町から行くと、山手へ向かう道を、ちょっと脇に入ったところ。観光客はまず訪れないような住宅街の行き止まり

http://zaimcafe.com/annex/
その名前からわかるとおり、日本大通りにある『ZAIM』の別館。横浜市から助成とか出ているのかな。特になんの看板も出していないので、知らないで訪れたら絶対に入れないような店なのだけれど、入ると居心地の良さそうなカフェ

しかし、店員さん?は二人いるけど、お客さんが誰もいません。店に入って、一瞬沈黙の後、『…やってます?』と聞いてしまった。『やってますよ!…誰もお客さんいませんけど…』
ここのカフェ、古い民家をリノベーションして去年の9月ごろのオープン。当初は横浜トリエンナーレの期間中、ギャラリーとして使っていたのだけれど、去年の12月からカフェになった、とのこと。そして、まだ特に宣伝をしておらず、これから徐々に看板を出したり、宣伝していこうと思います…とのことだった。のんびりしてますね。『何で知りました?』って聞かれたので、『ヨコハマ経済新聞で』って言ったんだけれど
ZAIM CAFEが山手にギャラリーをオープン-築83年の古民家を改装 - ヨコハマ経済新聞
あんまり芳しい反応が無かった。『ヨコハマ経済新聞』って、取材された?はずの対象自身が、あんまり知らないことが多いんだよね…



店内は結構広くて、どこに座っても落ち着ける感じ。大きなソファに席を取ったけれど、ふかふかで寝心地も良さそうだった。夜の21時までやっていて、夜になると暖炉に薪をくべるそうな。灰皿も置いてあったから、喫煙可かな。とりあえず、ケーキと紅茶を

ケーキと紅茶は、ま、普通な感じ。チーズケーキがしっとりしていてなかなか美味しい。ケーキ、ここで焼いてるみたい。店にいる間も、300℃で20分…とかなんとかいろいろ話をしていて、ケーキも試しに焼いてみたりしてる感じ。カフェとして試運転中、ってとこでしょうか。

お、このランプいいですね

店内は、ギャラリーとして使ったときの作品が結構飾ったあったり、調度も気の利いたものだったり、なかなか良い。冬だから寒いけれど、庭もあるのですね

夏の花火は、この庭からとてもよく見えたらしい。確かに、特等席だろうなあ。とにかく、しばらくはあまり混んでいないだろうから、ゆっくりのんびり、本を読むのにいいだろう、という素敵なカフェだった。窓際のソファに深々と座っていたら、冬の西陽が差し込んで、なんだかうつらうつら、ふわりふわり、幸せな気分になったのだった。
お値段は普通だけど、ケーキとお茶で1000円札1枚にしてもらうとありがたいな、とは思ったのでした。また来ましょう。貸切でも使えるみたいでした。