日曜日、なんとか午前中に家を出られたぞ。京浜東北線で東京まで出て、東西線で竹橋へ。東京国立近代美術館『熊谷守一 生きるよろこび』を見る
あの、一見塗り絵かセル画のようでありながら、活き活きと躍動的で陰影を感じさせる境地にどう至ったか。制作初期の真っ暗な画面から200点以上、ひたすら列べることで見えてくるものがあり、解説も非常に丁寧で、よい展覧会でした。そしてねこかわいい
同じ構図(型紙を使っていたのだな!)で色違いの作品を並べたり、猫の絵を壁一面にずらりと並べたり、熊谷守一がいかにして熊谷守一となったかを、豊富な実作と分かりやすい解説で見せてくれて、親切なのですね。それでいて作品と向き合うことを邪魔してない。構成が良い。そしてねこかわいい。ぐっと寄ってみると、絵筆の刷毛の方法とか、わりと工夫した表現がされていて、やはり実物みないといかんな、と。
そうそう、この音声ガイドは気になったよ…。山崎努大好きなので。気になる…。
コレクション展も、熊谷守一展と連動して、日本画のコーナーには動物や植物が活き活きと描かれた絵画が充実していて、よい。そして、ねこかわいい
熊谷守一展だけで2時間くらい滞在していて、さすがに疲れたからコレクション展は流すだけ…と思っていたのに、結局、流しても1時間以上。
昨日の横浜美術館にしろ、今日の東京国立近代美術館にしろ、コレクション展が充実し過ぎた美術館、嬉しいけど、ヘビーであります。
東京国立近代美術館のコレクション展は最近、戦争画がほんとうに充実していて、今回は南方特集ということで、藤田嗣治のシンガポールのはあったけどサイパンの玉砕は別の人の作品があったり
毎回、いろいろ見せてくれようとしている。
戦争画とは違うのかもしれないけれど、橋本関雪の『防空壕』という作品もなんだかよい
ほんとに近々、戦争記録画大特集展をやって欲しいなぁ。そうそう、山下菊二『植民地工場』ははじめて見たし
戦争画は勿論、労働運動界隈の版画とか、難民問題に焦点を当てたり
映像もチンポムの被災地問題扱ったのがあるかと思えば、高嶺格のジャパンシンドロームも買ってたのか!と思ったり、東京国立近代美術館、国立なのに、ほんと、いろいろ頑張ってると思いますよ。むしろ、国立だからできるのかな。
美術館を出たらかなり薄暗い。ドリンクスタンド目当てで神保町まで歩いたら臨時休業していて、それならば…と期待せずに歩いてみたら
神保町『蘭州拉麺 馬子禄牛肉面』夜営業スタート時間で、あまり並ばず入れた。
打ちたての三角面はスープに絡んで良いけれど、スープがかなりあっさり目でもっとコクが欲しく、大根も薄く、全体的に印象が弱い。なかなか旨いけど、比べたら西川口のザムザムの泉が断然良いかなと思いました。
1月5日のタモリ倶楽部は、西川口中華特集らしいですね。それまでにまた一度行きたい。
その後、東方書店で中国関連書籍をいろいろ物色し、若松河田に移動して民芸の店、備後屋へ。のれんを買うつもりだったけど、サイズが思ってたのとちょっと違って躊躇。
新宿に移動し、紀伊国屋のあとに入ったニトリを除く。大型店舗というよりも、生活提案型で、郊外店に比べるとアイテムは多くないのね。
イルミネーションを眺めて、帰宅したのでした