おはようございます。朝のオーバルからの眺め。静かな時間
朝飯はオーバルのカフェで。
ここでの朝食提供はもうすぐやめるみたいね。荷物を預けてバスで本村に向かう
直島の本村から、豊島の家浦に渡る船に乗るが
ほかの乗船客がおらず、本当に船が来るのか不安になってしまった。高速船で短い時間で豊島に上陸、いきなり港で、猫が多すぎる
まずは自転車を借りる。1台しか予約できておらず、もう一台は別の場所で予約していたんだけれど、旨い具合に当日分で2台借りることが出来た。自転車を走らせ、島の東のほうへ
道半ば、清水に近い青木野枝の作品を見ながら一休み
さらに自転車を走らせて、心臓音のアーカイブ
越後妻有での録音以来、10年ぶりの心臓音を録音をした。前回は最後の教室でしたね。あの時も、暑い中、自転車でたどり着いた。ここから見える海が、好き。
ちなみに、今回借りている自転車はこんなんです。電動アシスト付き。豊島は坂が多いから、電動アシストが無いとちょっと厳しい(後ろの人は気にしないでください)
豊島、自転車で走ると、絵になる風景がたくさんある。
だから自転車でのんびり走るのがおすすめですが、くれぐれも、電動自転車でね。ストーム・ハウスで嵐を体感し
ささやきの森に行こうと思ったが、さきほどまでの雨のためにぬかるんでいるみたいで、通行禁止になっている
島キッチンの予約の時間までかなりあるので、島の南のほうにある作品を見るために自転車を走らせる
その道の途中から眺める風景が、とても素敵だ
甲生まで自転車を走らせ、スプツニ子!の作品や
塩田千春の作品をめぐり
また来た道を戻る
お昼ご飯は、豊島の島キッチンで
島キッチンセットを食べる。これも予約していないとありつけない。
地のものがたっぷり使われて、一捻りある料理の数々。野菜の甘みはもちろん、バルサミコソースやゴーヤの佃煮に驚く。越後妻有の農舞台の里山ブッフェに通じるものがある。美味しかった!
そして、さらに、予約しておいた豊島美術館へ。島キッチンと豊島美術館の予約時間が近くて、結構ギリギリで移動…
豊島美術館は、ほんとに、来て良かった、という空間だった。
白い柔らかいドームの中で、水の流れ、空の色、行く雲、ざわめく木立、風の匂い、全部を感じながら、寝転がって、まどろむ時を過ごす。とても得難い体験だった。ここだけのために来る価値があるね、豊島
豊島美術館から出ると、さきほどまでクローズされていたささやきの森が再開しているとのことで、行ってみたわけですが
クリスチャン・ボルタンスキーのささやきの森は、ほんとにえらいところにありますね。唐櫃岡の集落から1km以上、ひたすら登り。電動自転車じゃないと辛かろう
しかし、蝉の声と風鈴と、風の音だけが聞こえる静寂に身を置くと、ここまで来た甲斐があった、と思うのだった
そろそろ帰らなきゃ。港に戻る途中で作品も拾いつつ
瀬戸内国際芸術祭、香港と台湾からのお客さんが多いのだなぁ、と感じられるものが。来訪者が残すノート上で、香港台湾の人と、大陸の人が喧嘩してる案件も見掛けたぞ…
家浦に戻ってきた時には、もう横尾忠則の美術館はクローズしていた
今回、豊島美術館と島キッチンの予約を事前に済ませて効率的に廻ったんだけど、全制覇には朝一番からの行動が必要ですね。今回は10時半スタートだったが、きちんと堪能すると、体力ある前提でも、全部は厳しい。
自転車を返し、ターミナルへ
それにしても、瀬戸内国際芸術祭、どこにいっても海外の人がめちゃくちゃ多いし、多言語で詳細の案内はしっかりしてるし、ボランティアも多国籍だし、船は整理券配って臨機応変に臨時便が出るし
ベネッセハウスの従業員も外国人多いし、経験が積み重ねられてほんとに強いコンテンツになったなぁ、と。初回なんて、足がぜんぜんないので、人が集まって漁船をチャーターした、みたいな話も聞きましたよね
高松行の船は大混雑だけれど、直島行の船は余裕がある。
船で直島に戻り
旅の最終日のお宿は、ベネッセハウス
昨日はオーバルに泊まったけれど、今日は部屋を変えてミュージアムで
ベネッセハウスミュージアムで夕食。
鮑しんじょうも、あこう鯛の薄造りも
穴子寿司も、鯛のちり蒸しも、
みな、美味しゅうございました
安藤忠雄建築の中で、杉本博司とウォーホルに囲まれ、周囲からは英語と中国語しか聞こえてこず、食べるものは日本料理店『一扇』の衒いのない和食懐石。自分はどこの国にいるんだろう?不思議な感覚になる夜だ
箸を使い慣れない人や、器を持つ習慣のない人が、かなり苦労するのではないかと思うお食事の数々でありました
ゆっくり夜を過ごし
おやすみなさい…