日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

今日も元気だたばこがうまい!

今日もプールに行きたくなったので、東横線を渋谷で下りて代々木体育館まで。11時過ぎに着いたら閉まっていて、おやおや休みかと思ったら平日の営業時間は12時からだと言う。そうか。時間を潰そうとアップルストアに行こうと思ったが、どこにあるのかしらん、と公園通りを歩き始めたところでたばこと塩の博物館が目に入り、そういえば入ったことが無かったわ、と100円也を払って入場。
話に聞いていた、子供連れのおかあさんが涼んでいる、という通りの有様で、しかしNHKのスタジオパークよりは居心地がいいかな、とも思う。スタジオパークって、なんか暗澹たる気持ちになりませんか。たばこと塩の博物館では、小学生向けの塩を使った実験をやっていた。
展示内容としては、お題目に違わずたばこと塩の歴史。日本における、キセルから両切りへのたばこ発達史あたりと、塩田における塩の製法、それの発達の様子など、知らないことも多かったので、へー、と興味深く見る。塩田を無くしたことについて非常に批判的な人がいるようだが、私にはそれについてコメントする知識が無いのでここでは何も言わないでおく。
おなじみのものであるが、一番インパクトがあるのは、やっぱりこれだよね…

実にあっけらかんとしたコピー。このダークな色調は、今だったらコピーを付け替えたら、怖い系の公共広告機構のポスター(人間やめますか?みたいな)にもできそうだ。
私は、たばことパチンコパチスロと競馬は生涯やらないと決めた人間なのだけれど(酒はよく飲むし、競輪は嗜むよ)、昨今の禁煙ファシズム的状況にはやっぱり違和感があり、受動禁煙の問題が解決されるなら好きに吸わせてやれよ、とは思う。ああ、だけどたばこの値段はもっと税金かけて高くしてもいいか。日本のたばこ安いらしいし。医療費の問題とかもあるし。

都会のビーチ

そんなわけで、専売公社の広報スペースを後にして、改めてプールへ。12時のオープンと共に入場し、黙々と2kmくらい。片道50mのプールを、クロールで行って平泳ぎで帰ってくるの繰り返し。2km泳ぐとだいたい1時間弱なのだが、もう少しペースを早くしたほうが効果的なのだろか。いやさ、何に対する効果か、というのが重要なのだろうが。筋力向上か、持久力向上か、ダイエットか。
代々木のプールと千駄ヶ谷のプールの違いは、代々木のほうがコースが少ないので真剣に泳いでいる人が多いように見える、ということか。千駄ヶ谷は泳ぐスピード別にコースが分かれているので、ゆっくり泳ぐコースだと、周りものんびり泳いでいる人ばっかりだから。それから、平均年齢は代々木のほうが若い、というか、ビキニの水着を着ているような人は千駄ヶ谷にはいないけど代々木には居る。今日も「それなんのグラビアの撮影?」みたいな布地の少ないビキニを着ている人が一人で来ていて、普通に泳いでいたが…
あとそういえば、はてな水泳部というのがあって、代々木を拠点にしているらしいですね。

ローリー・アンダーソン「時間の記憶」

プールから出て、区役所前まで出て、今度はバスの人となる。このバス

ハチ公バスは渋谷区のコミュニティバスで、前々から渋谷から恵比寿へのルートは運行されていたが、笹塚方面は去年の秋から新設されたという。今日はこちらに乗って、新国立劇場まで乗ったが、制動のアタックが強すぎて、乗り心地悪し。運転手の問題?
オペラシティの地下のTEXASでステーキのランチを食べ(ここの味が濃くてなんとなくアンダーグラウンドな雰囲気のステーキ、結構好きなのだ)、閉館が噂されるICCローリー・アンダーソン「時間の記憶」展へ行く。
彼女はパフォーマンス・アートの第一人者、ということなのだが、私は寡聞にして知らなかった。まず、展示のボリュームに圧倒される。映像作品、実際に体感できる作品、ドローイングなど多岐にわたる。常識とは違ったやり方で音に触れたり、体を使って音を出したり、なんというか、イメージの中の正しいパフォーマンス・アート、現代美術を体現している印象。
実はこのとき、泳いで飯食ってかなり眠かったのである。その眠い状態で、受話器を取り上げると聞こえてくるさまざまな物語、真っ暗な空間で三次元空間を意識したスピーカーから聞こえてくる音、まくらに耳をつけると聞こえてくる物語、左右から吹く風に本がめくれるのを任せるのでなかなか先に進まない物語、精神科医との対話、机に肘を突いて手を耳に当てると頭蓋骨が共鳴して聞こえる音楽…。自分が夢の中に居て、自分の意のままになる空間のはずなのに、そうできないもどかしさ、自分が自分のまま自分から離れて観察しているような感覚、夢うつつ、うつつと夢。幻想的で濃密な時間をすごし、時計を見たら1時間半ほど経っていた。これ、非常に面白いですよ。

もうひとつの五味太郎、主婦の生活

オペラシティに別れを告げて、山手通りを南下する。首都高速中央環状線の工事が進んでおおり、さまざまな建設機械が稼動する様を眺めながら散歩。渋目陸橋のところから旧山手通りに入り、246を超えると、途端に代官山なおされな町並みになり、西郷山公園で一休みしたあと、ヒルサイドフォーラム「もうひとつの五味太郎」。
五味太郎の作品で、書籍になっていない画、および、画以外の作品の展示。「五味太郎ANNEX」と称していろいろ商売を拡げていこう、ということらしい。作品は、五味太郎です。五味太郎好きな方はぜひどうぞ。作品そのものはいいんだけれども、金持ちのオハイソな母娘が来て、娘が「やさしい気持ちになれました」みたいなコメントをノートに残したりして、それから画廊の人間と神妙な面持ちで話している、みたいな雰囲気がなんかヤダ。
んで、旧山手通りを通り抜けて、坂を下ってミズマ・アート・ギャラリー。こっちは対照的にボロい雑居ビルの一室。岡田裕子展 「主婦の趣味」
平凡な、普通の団地に暮らす主婦が、テレビで流れる「雨に唄えば」をみたとたん、スイッチが入ってしまい、街に飛び出して踊り狂って、そして自殺するまでの映像作品を中心に展示。映像作品はワイドショーでのレポート、という形式を取るのだが、何度も「普通の」「どこにでもいる」という表現が繰り返されるのが印象的。だけど、紋切りであんまり面白くなかった。むしろ、主婦の仏壇や絵のほうはいい。ちなみにこの映像作品は、主婦の生活の悲哀、みたいな、ようするに高石友也の「主婦のブルース」的なことを訴えたかったのではない、そういう作品では無い、と思う。
中目黒から電車に乗り、美容院に寄って、帰宅した。

大紀元

そういえば、昨日、秋葉原で配っていた「大紀元」を貰った。在外中国人が発行しいている?反共紙なのだが、某2ちゃんの極東板ですら「本当かよ?」みたいな反応で受け止められる、まあ反共界の東スポみたいなもので。法輪功とはどういう関係なんだろう?
中国語は、ちゃんと読めなくても、とりあえずそこそこ意味が取れるから面白いですね。「中華人民共和国は8000万人殺した」とか「すでに330万人が共産党を退党した」とか。中国の人は右にしろ左にしろ皆さん白髪三千丈なのだろうか。
メインの記事は亡命?した外交官に関わる記事で、インタビューに答えて「叛党非叛国」ようするに「党に叛くは国に叛くにあらず」とか言ってる。幾ら党に叛いても、国を愛する心は変わらない、と。このあたり、日本の一部の方によっく聞かせてやりたい話であるが、歴代王朝がコロコロ変わっている中国人の国家観と、なんだかんだで同一王朝下の政権交代しか経験していない日本人の国家観はぜんぜん違うだろうから、迂闊なことを言うのは止そう。
あと、『九坪共産党』って表現が何度も出てくるのだが、これは意味が良くわからない。大紀元の関連組織?九坪ハウスとか一坪地主とは関係あるの?……と考えていたら、『九評共産党』だそうで、簡体字はよくわからんですね。大紀元連載社説『中国共産党を九度評する』のことを指しているらしい。
http://www.epochtimes.jp/

横浜中華街パレード:中国共産党脱党者350万人突破応援のお知らせ(8/14)

『九評』(共産党についての九つの論評)は人々に中共の本質を改めて認識させ、全世界の華人が、自発的に中共から離脱する平和的精神運動を引き起こしました。
中国共産党を脱党した350万人の勇気ある中国人たちは、心の奥底から堅い決意を表明しました。この偉大なる輝かしい時は必ず歴史に刻まれます。
中共独裁政権によって、八千万もの中国人の命が失われました。彼達に追悼の意を表します。もうこれ以上、罪のない人を虐殺することを許しません。中共の暴力による統治はもう要りません。
横浜の中華街で皆さんと一緒にしっかりと手をつなぎ、中共を壊滅させ、我々中華民族の尊厳を取り戻し、再び輝かしい歴史を創りましょう。
http://www.epochtimes.jp/jp/2005/08/html/d61087.html

うわ、中華街でこんなパレードするのかよ。なんかトラブル起きないんだろうか。いや、別にトラブルを期待しているわけじゃないよ。