日毎に敵と懶惰に戦う

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日本郵船歴史博物館

ギャラリーに割引券(500円→300円)があったので、日本郵船歴史博物館にもいってみる。岩崎弥太郎による創業から三井との争い、外国航路の開拓と豪華客船時代、戦争による膨大な犠牲、戦後の復興と貨物へのシフト。日本郵船の歴史というより、日本の近代史を「船」という視点から見せられているような実に立派な資料館。さすが、一時期、日本経済に相当な影響力を持っていた日本郵船の面目躍如という感じで、見ごたえがある。
それにしても、大東亜戦争末期における日本の船の損害は目を覆いたくなるひどさで、民間の船員の半分が亡くなったそうだ。しかも、戦後に、会社に対する補償は無かったらしい。それでも今日の地位を気づいているんだから、戦前における日本郵船の影響力は、いまでは想像もできないようなものだったんだろうな。
もっと船の模型もあるかと思ったけど、パネルや映像による説明や、関連資料の展示が多かったので、模型好きの人は船の科学館のほうが萌え燃えでしょう。それでも、「敵艦見ユ」の信濃丸とか、「太平洋の女王」浅間丸とか、良い模型も沢山有った。