日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

テレビ繋がりで

一番好きなNHKスペシャルと言えば『映像の世紀』で、DVD-BOXも買っちゃったわけだが、次は…電子立国・日本の自叙伝もよかったけど…やっぱり『アインシュタイン・ロマン』でしょうね。あれを見て科学者を志した子供たちがどれくらいいただろう。それぐらい、興奮を与えてくれた番組でした。俺は外れちゃったけどね。
で、キワモノなんだけど、素晴らしいのが6回シリーズの最終回。題して、空想科学ドキュメント「アインシュタイン・最後の挑戦」。アインシュタインが残した謎のメモを巡って…というドキュメント仕立てで、これまでの内容を振り返りつつ、物質とは何か、存在とは何かに迫ると言う、意欲作っちゃあそうなんだけど、どっちかと言うとぶっ飛んだトンデモ。
トンデモって言っても日木流奈の時みたいな唾棄すべき厭らしさではなくて、素敵に楽しい、そして真摯なトンデモなのです。ミヒャエル・エンデは大活躍だし、天本英世が切れた演技を見せてくれたり、細川俊之がその無駄にいい声を存分に発揮する「お言葉の部屋」とかいう小芝居が時々挟まれたり、シルクロードを旅する途中でNHKスペシャルの「シルクロード」を換骨奪胎したり。
んで、最後は「物はなぜそこに在るのか。それは、そこに在りたいから」という。中学生の私には、正直、理解しがたい部分もいろいろあったけど、特に最終回は相当トラウマものの番組でありました。NHKも、こういう番組をガンガン作ってくれるなら、受信料なんてぜんぜん惜しくありません。