日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

真夏の自転車80キロ『建築はどこにあるの?』『ネイチャー・センス』

朝、目覚めて5時。さっそく支度をして、自転車でコットンハーバーへ。『朝ヨガ&朝風呂』については別項に書いた通り。大変気持ちよく、清々しい気分になって、このまま自転車を北に走らせようという気分になる。国道15号線をまっすぐ行って、さてお腹が空いた。多摩川を越えて、大森町にあるガストで朝飯。この9時前の時間からしてすでに暑く、ドリンクバーでいろいろがぶ飲みする。
ゆっくり休憩して出発し、そのまま15号線を北上。日比谷通りに入って、皇居前。今日は皇居のお堀の中の道路が閉鎖されていた。なんでだろう、日曜日っていつもそうなの?ソヴィエト侵攻の日で、凱旋右翼が暴れたりするからかしらん?そうだ、来週の日曜日は終戦記念日なんですねえ…。
ぐるっと廻りこんで、竹橋へ、東京国立近代美術館…に到着した時点で、iPhoneをガストに忘れたことに気が付く。あばば。電話して確保してもらい、帰りに受け取りに寄ろう。ともかく、今日で会期がおわりの『建築はどこにあるの?』
http://www.momat.go.jp/Honkan/where_is_architecture/work_in_progress/
7人の建築家によるインスタレーション。今回は写真撮影が自由で、こんな感じ

中村竜治



中山英之


菊池宏

伊東豊雄


うーんうーん、どうなんでしょう。実験的というか、こういう企画を立てたことは素敵だけれど、全体として投げっ放し過ぎな感じが。ほんと、プレゼンテーションを見せられました、という感じで。建築学生の皆さんにおかれては、面白いかもしれませんが…。
その後常設展。今回の戦争画は、宮本三郎『山下・パーシバル両司令官会見図』と藤田嗣治サイパン島同胞臣節を全うす』という、超豪華2本立て。『サイパン島〜』は壮絶で凄絶で、眼をそらしてしまいそうな、胸に迫る凄さがある。しかしながらフジタの暗い戦争画は、戦争に対する何らかの思想性の発露ではなく、絵バカが絵を極めようとした結果の産物に見えるのは何故なんだろう。
その他、毎回素晴らしいクオリティの常設を、きょうはゆっくり時間をかけて堪能。企画展と合わせて2時間以上いたかな…。近代美術館の常設は本当に良いよね。さて、また暑い中を漕ぎだして(少し雲が出てきて、猛暑の連続の中で、この日は比較的楽だった)千鳥ヶ淵を通り、三宅坂から国会前、皇居のお堀の景色を堪能。国会議事堂の前から脇を抜けて、首相官邸の横の警戒厳重な道を下り、赤坂。松屋で昼飯。
乃木坂からミッドタウンの前を通り、六本木ヒルズへ。森美術館に行く
MORI ART MUSEUM [ネイチャー・センス展]
こっちの展覧会も写真撮影自由。3人の日本人による、大空間を惜しげなく使った展覧会

吉岡徳仁







作家:吉岡徳仁
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示-非営利-改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。

篠田太郎







作家:篠田太郎
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示-非営利-改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。

栗林隆





作家:栗林隆
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示-非営利-改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。


ひとつひとつの作品について細かく語ることはいたしません。しないけれども、どれも『流れ』というものを感じさせる実に秀逸な作品で、とても繊細なものを伝えるために極めて大規模な作品を作り上げた企画の力、アーティストの実力の勝利であるなあ、ということが感じられる展覧会だった。森美術館史上、相当良い展覧会だと思う。それにしても、その繊細な作品に散々『触るな』といっているのに、躊躇もためらいもなくどんどん触る人が多いのはなんなんでしょうか(笑)ともかく、これは必見だと思います。
ドボククラスタの人におかれては、篠田太郎の作品、日本橋川からの橋脚映像が超美麗な大画面なので、是非見に行くべし。
混雑する中を、とりあえず屋上にあがり、街を眺めて

六本木ヒルズを出て、広尾の駅前を抜けて、恵比寿へ。ナディッフ山口藍の展覧会。かわいい。中目黒方面に抜けて、山手通りを南下。大崎の駅前を通り過ぎて、国道15号線へ。15号線をくだって、汗ダラダラで再び大森町のガストに到着。iPhoneを無事に受け取り、かき氷をたべてしばらく休憩する。夏場は無理しちゃいけません…。隣に座った5人連れ、年齢性別がばらばらではてな?と思ったら、案の定、マルチの集まりらしかった。痩せているが肉感的な熟女好きにはたまらん感じの40ちょいの女性と、社会的地位のそれなりにありそうなおっさんが熱心に説明し、おばさん1が熱心に話を聞き、おばさん2が話を適当にあわせ、もう一人の比較的若い男が早く逃げ出したそうにしていた。
ふたたび出発、多摩川を越えて、鶴見のおきつるマートでチューリップのランチョン・ミートを購入。沖縄ではホーメルのスパムより一般的らしいですね。あと、自家製の沖縄そばも。そろそろぐったりよたよたと自転車を走らせて帰宅。
洗濯機を回し、着替えてから、クールダウンするために元町公園プールへ。今日はすごく空いていて、いつも以上に、真剣に泳いでいる人が多い。泳ぎ出した時は、明らかな疲れを感じて、ああ今日は適当に流そう、と思ったんだけれど。だんだん、元気になってくるもので、まあ1.2kmほど泳ぐ。夜のプールは本当に気持ちが良いなあ。
ちょっとスーパーで買い物して帰宅したらさすがに芯からぐったり。なんとか元気を出して洗濯物を干し、晩飯を食べたら、もう前後不覚な感じでございました。本日の自転車80km、水泳1.2km、ヨガ30分。カンカン照りなら死んでたね…