日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

色々見て廻る。

それから、隈さんが設計した建築物を見て廻る。まずは、目の前にある梅窓院へ。到底、寺とは思えない建築物。参道の竹の回廊は有名だけど、なかも凄い。




ピカピカ輝いているモノは、ルイヴィトンのオープニングイベントのお下がりらしい
祖師堂

次に、escorterAOYAMAへ。外観デザインが隈さん。「木片を埋め込んだFRPグレーチング」の部分。それから、バスに乗ってこんどはLVMHグループのONE表参道へ。隈さんは外側の木のルーバー部分と、オフィス部分をデザイン。木のルーバーが、防火上許可を貰えなくてスプリンクラーを設置した、という話とか。


この左部分から車を入れる。これも、なるべく「車庫」のイメージを払拭しようとしていてガラスにしたのだが、ガラスを二重化することで許可が出て実現できたそうだ。右のほうのガラス戸の内側にある縦に伸びる筋も、パイプラインを壁に隠す変わりに、筋の中に隠すことで、空間を広く見せる工夫だとか。
なんか、話を聞いていると、デザインそのものよりも、新しい素材や工法や建築の許可の苦労話が多い。多分、素人に聞いて面白い話をしてくれているので、余計そういう印象を受けるんだと思う。それにしても、あっちこっちと折り合いを付けながら設計・デザインをしていく建築家って職業も大変だな。一般的に「芸術家」的な文脈で捉えられる職業だろうから、そのギャップとか乖離もあるのだろう。